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パスワードの漏洩を警告するGoogle Chrome拡張「Password Checkup」が終了

「Google Chrome」本体に統合されたため

「Password Checkup」が終了

 米Googleは8月31日(現地時間)をもって、「Google Chrome」向けの拡張機能「Password Checkup」を終了した。以降、「Password Checkup」拡張機能は無効となり、ユーザー名やパスワードがデータ侵害で漏洩しているかどうかは報告されなくなる。

 「Password Checkup」は、外部への漏洩が確認されているログイン情報と照合して、ユーザーが用いているID・パスワードの組み合わせが週出データと一致する場合に警告を発してくれる拡張機能。本拡張機能が採用するパスワードチェックの仕組みはスタンフォード大学の協力を得て開発されており、診断の過程でアカウントやパスワード、デバイスに関する識別情報がGoogleに報告されることは一切ない。そのため、プライバシーを保ちながらセキュリティを向上させることができる。

 本拡張機能は2019年2月から無償で提供されていたが、これと同等の機能はすでに「Google Chrome」本体へ実装されている。既定で有効化されているため、もはや「Password Checkup」拡張機能は必要がなく、役目を終えたといえるだろう。

 「Google Chrome」の漏洩パスワード警告機能が有効になっているかどうかは、設定画面の[プライバシーとセキュリティ]セクション(chrome://settings/security)にある“セーフ ブラウジング”で確認が可能。「Chrome 83」以降の強化版“セーフ ブラウジング”は強度を3段階で調節できるが、漏洩パスワードの警告機能はデフォルトの“標準保護機能”に含まれている。

同等の機能は「Google Chrome」本体に実装されており、既定で有効化されている