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「Adobe Flash Player」にNULLポインターデリファレンスの脆弱性 ~修正版が公開

任意コードの実行につながりかねない“Critical”なセキュリティ欠陥

「Adobe Flash Player」v32.0.0.445

 米Adobe Systemsは10月13日(現地時間)、同社製品の月例セキュリティ情報を発表した。今月は「Adobe Flash Player」が対象。「Adobe Flash Player」で脆弱性の修正が行われるのは、今年の2月以来だ。

 今回のアップデートで修正された脆弱性は1件で、NULLポインターデリファレンスにより任意コードの実行が可能になるというもの(CVE-2020-9746)。深刻度は“Critical”と評価されている。

 影響範囲はデスクトップランタイム(Windows/Mac/Linux)および「Google Chrome」用プラグイン(Windows/Mac/Linux/Chrome OS)のv32.0.0.433およびそれ以前のバージョンと、「Microsoft Edge」「Internet Explorer 11」用のプラグイン(Windows 8.1/10)のv32.0.0.387およびそれ以前のバージョン。

 同社はLinux版デスクトップランタイムを除くすべてのプラットフォームで更新プログラムの適用優先度を最高レベルの“2”とし(Linux版デスクトップランタイムは“3”)、できるだけ早い最新版(v32.0.0.445)へのアップデートを推奨している。

 「Adobe Flash Player」の最新版は、現在同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。自動更新機能が有効になっていれば、通常24時間以内に自動でアップデートされる。「Internet Explorer 11」および「Microsoft Edge」用のプラグインは“Windows Update”から更新可能。また、「Google Chrome」用のプラグインも自動で最新版へ更新される。

 なお、「Adobe Flash Player」は今年末で更新と提供を終了する予定。その後はOSやWebブラウザーからも削除される。代替ソリューションへの移行を急ぎたい。