Microsoft、「Edge 88」で「Flash」を削除。旧「Edge」「IE」から削除するパッチも提供へ

公式ブログ“Microsoft Edge Blog”

　2020年末でサポート終了を迎える「Adobe Flash Player」について、米Microsoftは9月4日（現地時間）、「Internet Explorer」および「Microsoft Edge」における廃止ロードマップをアップデートした。

　「Adobe Flash Player」のサポート終了日が2020年12月31日であることには変更はなく、「Chromium」ベースの新しい「Microsoft Edge」の場合、2021年1月にリリース予定の「Edge 88」で「Flash」は削除される。それ以降、新しい「Edge」で「Flash」を利用することはできない。

　「Edge」ベースの古い「Microsoft Edge」と「Internet Explorer」の場合、2021年1月に「Flash」が既定で無効となり、2020年6月のセキュリティパッチ「KB4561600」より古いバージョンの「Flash」はすべてブロックされるようになる。また、同社のWebサイトで公開されている「Flash」関連のダウンロードも利用できなくなる。

　加えて、旧「Edge」「IE」から「Flash」を削除する更新プログラムが今秋にも“Windows Update カタログ”でオプション配信される。このパッチを適用すればサポートの終了を待たずに「Flash」の利用を停止可能だが、アンインストールはできないので注意したい。削除した「Flash」を元に戻す手段は用意されない。

　なお、この削除パッチが“Windows Update”などでオプション配信されるのは、2021年初めになる見込み。2021年夏には月例アップデートの一部として配信されるほか、OSからも「Flash」に関するAPIやグループポリシー、ユーザーインターフェイスが一掃される。

　もし2020年末以降も「Flash」の商用サポートとライセンスが必要な場合は、Adobe公式のライセンスパートナーHARMANへ問い合わせるとよい（「AIR」のサポートと機能開発もHARMANへ移管されている）。新たにライセンスされた「Flash」プラグインを新しい「Microsoft Edge」の「Internet Explorer」モードなどで利用できるようになる。しかし、これまでWebブラウザーに同梱されていた「Flash」プラグインとは異なり、Microsoftによるサポートはないので注意。扱いは他のサードパーティ製プラグインと同じで、サポートは開発元から提供される。