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Linux版「Edge」は10月にプレビュー公開 ~「WebView2」やVS Code拡張機能は年内にも正式版に
古い「Edge」にも搭載されていたキオスクモードなども新しい「Edge」に導入へ
2020年9月23日 05:00
米Microsoftは9月22日(現地時間)、技術カンファレンス“Microsoft Ignite 2020”でLinux版「Microsoft Edge」を10月にプレビューリリースすると発表した。“Microsoft Edge Insider”から“Dev”チャネルのビルドをダウンロードできるようになるほか、各ディストリビューションのパッケージマネージャーからインストールできるようになるという。
Linux版「Edge」はWindows端末とLinux端末が混在した組織・企業など、Webブラウザーを「Microsoft Edge」に統一することで教育と管理のコスト削減が期待できるカスタマーを中心にリクエストされていたが、Windows版とmacOS版の品質と機能を実用的な水準へ引き上げることに注力するとして後回しにされてきた。しかし、こうした状況も近いうちに改善されそうだ。
また、「Chromium」ベースの新しい「Edge」をベースとした「WebView2」コントロールと「Visual Studio Code」向けの拡張機能を今後数カ月以内に一般リリースする計画であることも明らかにされた。
「WebView2」コントロールを利用すると、開発アプリケーションへ新しい「Edge」を組み込むことが可能。「Internet Explorer」をベースとした「WebBrowser」コントロールや「EdgeHTML」ベースの「WebView」コントロールと異なり特定バージョンのWindowsから切り離されており、最新のWeb標準機能を利用できるのが魅力。Win32 C/C++だけでなく.NET(Framework/Core両方)やWinUI 3.0でも利用できる。対応OSはWindows 7/Windows Server 2012以降で、古いOS向けアプリのモダン化にも役立ちそうだ。
一方、「Visual Studio Code」向けの拡張機能「Elements for Microsoft Edge」は、新しい「Edge」の開発ツールを「Visual Studio Code」のエディター画面で扱えるようにする。「Visual Studio Code」から離れることなくDOM構造やレイアウトの変更、スタイルの修正などが可能で、シームレスなアプリ開発を実現する。
そのほかにも、エンタープライズ向けの強化が多数発表された。管理機能とセキュリティの改善、“Microsoft Search”の拡充、企業や業界のニュースを表示できる新しいタブページに加え、古い「Edge」にも搭載されていたキオスクモードが新しい「Edge」にも導入されるという。