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ローカライズが進展した「PowerToys」v0.25.0 ~「Video Conference Mute」の標準搭載は先送り

「カラーピッカー」と「PowerToys Run」にちょっとした改善

「PowerToys」v0.25.0

 米Microsoftは10月30日(日本時間)、Windows 10向け「PowerToys」の最新プレビュー版v0.25.0を公開した。64bit版のWindows 10に対応しており、現在“GitHub”のプロジェクトページから無償でダウンロードできる。

 「PowerToys」は、パワーユーザー向けに提供されているMicrosoft公式のシステムユーティリティ群。Windows 95/XP時代盛んに行われていた取り組みをWindows 10で、しかもオープンソースで復活させたものだ。[Shift]キー+ドラッグでウィンドウを決まったレイアウトですばやく配置できる「FancyZone」、ファイル名を一括変更できるシェル拡張「PowerRename」、[Windows]キーの長押しでショートカットのGUIヘルプを参照できる「Shortcut Guide」などが収録されており、v1.0リリースを目指してプレビューテストが行われている。

 v0.25.0は既存機能の改善と不具合の修正が中心のメンテナンスアップデート。ホットキーでカメラ・音声をON/OFFできるビデオ会議支援機能「Video Conference Mute」の標準搭載は見送られている。

 本バージョンではローカライズに注力されており、日本語を含む17の言語がサポートされた。まだ不完全なところはあるが、v1.0では日本語で利用できるようになるだろう。もし翻訳されていない部分や間違った翻訳があればフィードバックしてほしい。

 そのほかにも、「カラーピッカー(Color Picker)」([Windows]+[Shift]+[C]キー)で採取した色の表現形式が拡充された。従来は16進数とRGBしかサポートされていなかったが、最新版ではCYMKやHSLも利用可能。

16進数とRGBしかサポートされていなかったが、最新版ではCYMKやHSLも利用可能

 また、コマンドランチャー「PowerToys Run」([Windows]+スペースキー)で以下のアクションキーが新たにサポートされた。コマンドの先頭に付与することで、検索する機能や実行する機能を限定できる。


    =:for direct calculator
    ?:for direct file searching
    .:for direct for applications
    /:for direct URL
    <:for running processes
    >:for shell processes
アクションキーでコマンドの解釈を支援

ソフトウェア情報

「PowerToys」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.25.0(20/10/30)