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「macOS Catalina 10.15.7」に3件のゼロデイ脆弱性 ~追加アップデートが公開

「iOS」「iPadOS」「watchOS」にも影響

Apple、「macOS Catalina 10.15.7」の追加アップデートをリリース

 米Appleは10月5日(現地時間)、「macOS Catalina 10.15.7」の追加アップデート(Supplemental Update)を公開した。修正された脆弱性の件数はCVE番号ベースで3件。いずれもGoogleのセキュリティチーム“Project Zero”によって報告されたもので、脆弱性を悪用した攻撃も確認されているという。できるだけ早い対処を心掛けたい。

  • CVE-2020-27930:フォントパーサーにおける任意コードの実行
  • CVE-2020-27950:カーネルの特権昇格
  • CVE-2020-27932:カーネルのメモリリーク

 「macOS Catalina」は2012年中期(Mid 2012)以降に発売されたMacに対応しており、現在[システム環境設定]ダイアログの[ソフトウェア・アップデート]セクションから無償でアップグレード可能。アップグレードの際はOSの再起動が必要となる。

 なお、これらのゼロデイ脆弱性は以下の「iOS」「iPadOS」「watchOS」にも影響する。また、「tvOS」でも別件のセキュリティ修正が施されている。以下の最新版へ忘れずにアップデートしておきたい。

  • iOS 14.2/iPadOS 14.2:新機能を含むアップデート。詳細は別記事を参照のこと
  • iOS 12.4.9:古いデバイス向け。前述の3件を含む4件のセキュリティ欠陥を修正
  • watchOS 7.1:前述の3件を含む18件のセキュリティ欠陥を修正
  • watchOS 6.2.9:前述の3件を修正
  • watchOS 5.3.9:同上
  • tvOS 14.2:前述の3件とは異なる15件のセキュリティ欠陥を修正