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「macOS Big Sur」に対応、M1での動作も可能になった「Homebrew 2.6.0」

macOS/Linux向けのパッケージマネージャー

「Homebrew 2.6.0」が公開

 macOS向けのパッケージマネージャー「Homebrew」の最新版「Homebrew 2.6.0」が、12月1日に公開された。本バージョンは、11月にリリースされた新OS「macOS Big Sur」をサポート。部分的ながら“Apple Silicon(M1)”搭載デバイスでもネイティブ動作するようになった。

 「Homebrew」はM1デバイスでも動作するものの、まだサポートを明言できる段階ではないようだ。まだM1との互換性が確認されていないパッケージは少なくない。

 そのため、M1で「Homebrew」を利用する際は、Intel向けバイナリを「Rosetta 2」でトランスレーション実行することが推奨されている。また、“/usr/local”ではなく“/opt/homebrew”へのインストールが推奨されている。これはIntel版との衝突を避け、Inte/M1の両方をサイドバイサイド(同じ環境に共存)で利用できるようにするためだという。

 そのほかにも、「High Sierra」のサポートが打ち切られた。また、コマンドの再編や高速化なども行われているという。

 「Homebrew」は、アプリケーションやコンポーネント、ライブラリなどの管理を円滑に行うためのパッケージ管理ツール。コマンド(“brew install wget”など)で簡単にMacアプリを導入・更新・削除できるようにしたもので、Linuxでいえば「APT」「Yum」、Windowsでは「Chocolatey」に相当する。「Homebrew 2.0.0」からはLinuxにも正式に対応しており、「Windows Subsystem for Linux」(WSL)で利用することも可能だ。