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Flash対応を廃止。「Electron 12」が正式リリース ~SSE3命令が必須に

“remote”モジュールもとうとう廃止。「Node.js 12」は「Node.js 14」に

「Electron 12.0.0」がリリース

 アプリケーションフレームワーク「Electron」の最新版v12.0.0が、3月2日に公開された。「Electron」は、GitHub社が開発したオープンソースのGUIフレームワーク。HTML/CSS/JavaScriptといったWeb技術だけでWindows/Mac/Linuxに対応したデスクトップアプリケーションを開発可能で、GitHubが開発している「Atom」や「GitHub Desktop」以外にも、「Visual Studio Code」など多くのクロスプラットフォームアプリケーションで採用されている。

 「Electron 12.0.0」では、コアコンポーネントが以下のバージョンへアップデートされ、「Chrome 88」「Chrome 89」などで導入された新機能が「Electron」でも利用できるようになる。「Node.js 12」から「Node.js 14」への更新が行われたのも注目すべき変更点だ。

  • Chromium:89
  • V8:8.9
  • Node.js:14.16

 「Electron 12」では“remote”モジュールが非推奨となり“@electron/remote”に置き換えらるなど、いくつかの破壊的変更が行われた。「Adobe Flash Player」プラグイン対応が「Chrome」で廃止されたことを受け、「Electron」でもサポートが削除されたほか、SSE3命令が必須となった。

 なお、リリースポリシーに従い3バージョン前の「Electron 9」系統はサポートが打ち切られているので注意。「Electron」は四半期に一度の開発サイクルを採用しており、次期バージョンの「Electron 13」は今年前半にもリリースされる。