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「WordPress」が標的に ~3DCG制作ツール「Blender」公式サイトが改竄の被害に
今後の方針が定まるまでメンテナンスモードで運用
2021年3月16日 05:00
オープンソースの3DCG制作ツール「Blender」の開発チームは3月15日(中央ヨーロッパ時間)、公式サイト“www.blender.org”やムービーを公開していた「WordPress」ブログが改竄の被害にあっていたことを明らかにした。影響が判明しているのは、バーチャルホストを共有していた以下のサイト。
- www.blender.org
- apricot.blender.org
- code.blender.org
- cycles-renderer.org
- durian.blender.org
- gooseberry.blender.org
- mango.blender.org
- orange.blender.org
- peach.blender.org
ただし、不正アクセスは限定的なもののようで、ホストへの管理者権限アクセスは確認されていない。また、Webサーバーのログでも書き込み可能への変更はなかったという。
開発チームによると、当面の対策として「WordPress」アカウントを適切に無効化したり、パスワードをランダム化する処置を行ったとのこと。ソースコードと公開物のチェックサムをローカルコピーと照合したところ、今のところ“www”ホスト以外にアクセスされた形跡はないという。もっとも、ソースコードの改竄がなかったと判断を下すには、より詳細な調査を待つ必要があるだろう。
“www.blender.org”は現在、静的HTMLバージョンで公開されている。残りの「WordPress」部分も、今後の方針が定まるまで無期限でメンテナンスモードによる運用が行われるとのこと。