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「Blender 2.92」はジオメトリノードで“地面に散らばる小石”も手軽に実現
オープンソースの3DCG制作ツール
2021年2月26日 13:27
蘭Stichting Blender Foundationは2月25日(現地時間)、オープンソースの3DCG制作ツール「Blender」の最新版v2.92を公開した。今年初のメジャーリリースとなる本バージョンでは、ジオメトリノード(Geometry Nodes)と呼ばれる機能が導入されている。
ジオメトリノードは、ノード(特定の処理を実行するブロックのこと。複数のノードを繋げながら複雑な処理を表現する)インターフェイスを介してジオメトリ(オブジェクトの形状などに関する情報)を操作できるカスタムモディファイア。「Blender 2.92」では“地面に散らばる小石”のような事例を実現するため、地面の作成・オブジェクトのランダム配置・インスタンス化といった機能の実装にとどまっているが、今後は“木と花”なども実現できるよう機能が拡張されていくとのこと。
また、基本的な図形(プリミティブ)を数回のクリックで作成できる新しいツールを追加。スカルプトにはシルエットをつかむオプションなどが導入された。また、グリースペンシルのストロークを曲線として編集したり、ストーリーボードを3Dに持ち込むのに便利なトレースイメージ機能が追加されるなど、2Dアニメーション機能も強化されている。
「Blender」はWindows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。Windows版のインストーラーは窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。“Microsoft Store”や“Steam”から入手することも可能(最新版が提供されるまで若干のタイムラグあり)。また、新機能よりも安定性を重視するユーザーのための長期サポート(LTS)版「Blender」(v2.8x)も提供されている。
ソフトウェア情報
- 「Blender」Windows版
- 【著作権者】
- Stichting Blender Foundation
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7/8/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 2.92(21/02/25)