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「Blender」初の長期サポート版「Blender 2.83 LTS」が公開 ~今後2年間の保守を約束
「OpenXR」によるVR、「OpenVDB」ファイルのインポート、リアルな布ブラシなどに対応
2020年6月8日 14:58
蘭Stichting Blender Foundationは6月3日(現地時間)、オープンソースの3DCG制作ツール「Blender」の最新版v2.83を公開した。「Blender 2.83」は、同ソフト史上初めての長期サポート(LTS)版。機能やAPIはそのまま、今後2年間のメンテナンスが約束される。
「Blender」は四半期に1回リリースされており、次の四半期には「Blender 2.90」のリリースが予定されている。「Blender 2.9」系統では新しい機能とAPIが導入される見込みだが、「Blender 2.83 LTS」にはバックポート(移植)されない。ただし、重要な修正は適宜反映されるため、安定して長く使いたい場合には適しているだろう。
なお、LTS版は今後年1回のペースでリリースされる予定。次回のLTS版は来年第2四半期にリリースされる「Blender 2.983」となる。
「Blender 2.83 LTS」では、1,250以上の不具合が修正された。「OpenXR」による仮想現実(VR)がサポートされたほか、「OpenVDB」ファイルのインポート、「NVIDIA OptiX AI-Accelerated Denoiser」によるビューポートのノイズ除去、物理演算に基づく新しい“クロス(布)”ブラシも含まれている。
「Blender」はWindows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。Windows版のインストーラーは窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。“Microsoft Store”や“Steam”から入手することも可能だ(最新版が提供されるまで若干のタイムラグあり)。
ソフトウェア情報
- 「Blender」Windows版
- 【著作権者】
- Stichting Blender Foundation
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7/8/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 2.83(20/06/03)