ニュース

「Microsoft Edge 89」の最新版が公開 ~「Blink」のゼロデイ脆弱性に対処

データの破損や任意コードの実行につながる可能性も

「Microsoft Edge」v89.0.774.54

 米Microsoftは3月13日(現地時間)、「Microsoft Edge」の最新安定(Stable)版v89.0.774.54を公開した。ゼロデイ脆弱性に対処したセキュリティアップデートとなっており、すべてのユーザーにアップデートが推奨される。

 本バージョンで修正された問題は、CVE番号ベースで3件。内容は「Google Chrome」v89.0.4389.90とほぼ同じで、WebRTCやレンダリングエンジン「Blink」における解放済みメモリ使用(use-after-free)、タブグループにおけるヒープバッファーオーバーフローなどが解決されている。最大深刻度は“High”だが、うち1件(CVE-2021-21193:「Blink」の問題)はすでに悪用が確認されているので警戒が必要だ。

 セキュリティベンダーのカスペルスキーはこの問題が報告されてたった3日で修正パッチがリリースされた点を指摘。緊急性がうかがえるとして、ユーザーはアップデートを急ぐべきだとしている。

 「Chromium」ベースの「Microsoft Edge」安定版はWindows/Macに対応しており、現在公式サイトから無償でダウンロード可能。すでに利用中の場合は、自動で更新されるため何もする必要はない。手動で更新したい場合は、画面左上のメニュー(“…”アイコン)から[ヘルプとフィードバック]-[Microsoft Edge について]画面(edge://settings/help)へアクセスするとよい。