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3Dプラネタリウムソフト「Stellarium」でより正確な月食の再現が可能に
月と地球の距離の違いやそれに伴う明るさの違いを考慮したものに
2021年4月1日 06:45
星座のイラストを星明かりに重ねて表示できる3Dプラネタリウムソフト「Stellarium」の最新版v0.21.0が、3月28日に公開された。最新版の主な変更点は、リアルな地球の影を描画することで、より正確に月食を再現できるようになったこと。
リアルな地球の影は、月と地球の距離の違いやそれに伴う明るさの違いを考慮したものになっているという。たとえば、[観測場所]パネルで位置を“Tokyo”など関東の都市に設定し、[日付と時刻]パネルで日時を2021年5月26日の18:37から1時間ほどの期間に進めれば、東京などでも観測できる皆既月食を一足先に見ることが可能だ。
また、[表示]パネルの[太陽系天体]タブにある[Earth shadow enlargement after Danjon]オプションをONにすると、月食に影響する地球の大気の影響の計算を最近主流となりつつある計算方法で描画できる。さらに、月面のテクスチャーが高解像度になったほか、月の秤動(月の見える面がわずかに変わる現象)や惑星の自転軸の向きと回転を正確に再現できるようになっている。そのほかにも太陽のグレア(幻惑)をON/OFFするオプションが追加されるなど、多数の改善が施されている。
「Stellarium」は、Windows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在公式サイトからダウンロードできる。Windows版は64bit版を含むWindows 7以降に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロード可能だ。
ソフトウェア情報
- 「Stellarium」Windows版
- 【著作権者】
- Stellarium Developers
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 0.21.0(21/03/28)