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Windows版「mmhmm」が公開 グリーンバック不要!リアルタイムでクロマキー合成可能なツール
Web会議でのプレゼン向け映像合成ツール初のオープンベータ版
2021年4月5日 06:45
mmhmmは4月1日、Macで公開され話題となったWeb会議でのプレゼンテーション向け映像合成ツール「mmhmm」のWindows版となる「mmhmm for Windows ベータ 3(以下、mmhmm)」(v0.3.28 - Beta)を公開した。一般向けに公開されたWindows版としては初となる。
「mmhmm」のもっとも大きな特徴は、背景にグリーンバックなどのスクリーンを用意しなくても、リアルタイムでクロマキー合成のように人物の輪郭を切り抜いてプレゼンテーション資料やデスクトップ上のウィンドウと合成できること。Web会議のみならずゲーム実況の配信などでも活躍するだろう。
対応するWeb会議ツールは「Zoom」や「Google Meet」など。専用のウィンドウを表示して各種Web会議ツールのデスクトップ画面共有機能を使って合成映像を送信する仕組みなので、デスクトップ画面共有機能さえあればどんなツールでも利用できる。
合成映像は、カメラの映像と基本的な背景となる“Rooms”、プレゼンテーションスライドもしくは任意のウィンドウの画面で構成される。“Rooms”には画像のほか動画も利用でき、標準で10種類が用意されているが、さらに追加でさまざまな“Rooms”を追加したり、任意のPNG/JPEG/MP4/MOVファイルを利用することも可能だ。プレゼンテーション資料には複数の画像・動画ファイルを取り込んで1つずつ表示できるほか、PDF/PPTX/KEYファイルをインポートして1ページずつ表示できる。
カメラの映像は、人物の輪郭を切り抜くほか、俗にいう“ワイプ”のように丸や四角の枠で映像を切り抜いて合成することが可能。枠で映像を切り抜いた際には、常に顔が枠の中心に来るように自動で切り抜く場所を変更する機能を利用できる。さらに、映像にエフェクトをかけたり、透明度を変更するといった編集が可能。エフェクトには色味を変更するものやモザイクをかけるもの、フィルム映画風のノイズを加えるものなどが用意されている。
カメラの映像とプレゼンテーションスライドは、自由に配置や大きさを変更することが可能。また、タブ切り替え型のユーザーインターフェイスを採用しており、複数のレイアウトや資料を瞬時に切り替えることが可能。プレゼンテーション中にタブを切り替えてアプリの実演を行うといった使い方ができる。
まだベータ版のため、Mac版にある機能がWindows版には実装されていない部分もあるが、シンプルにプレゼンテーションを行うだけならばすでに十分な機能を備えている。ただし、かなりマシンパワーを食うため、非力なマシンでは映像がカクつくなどの問題が起こるかもしれない。さらなる軽量化が期待される。
「mmhmm」は、64bit版のWindows 10に対応しており、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。無料でも利用開始後7日間は全機能を無制限に、その後も1日1時間であれば全機能を利用できる。7日間以降、1日1時間以上利用すると、カメラの映像の移動・サイズ変更・透明度の変更や、“Rooms”の変更などに制限がかかる。年額11,000円などの“Premium”エディションであれば無制限に全機能を利用可能だ。
ソフトウェア情報
- 「mmhmm for Windows」
- 【著作権者】
- mmhmm inc,
- 【対応OS】
- 64bit版のWindows 10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(“Premium”エディションは年額11,000円など)
- 【バージョン】
- 0.3.28 - Beta(21/04/01)