ニュース

プレビュー版Windows 10でスタート画面の[電源]メニューに新オプション

実行中のアプリをOSの再起動後に自動再開するオプションがより身近に

Microsoft、「Windows 10 Insider Preview」Build 21343を“Windows Insider Program”の“Dev”チャネルで公開

 米Microsoftは4月14日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 21359(CO_RELEASE)を公開した。“Windows Insider Program”の“Dev”チャネルに参加しているのであれば、“Windows Update”を介してアップデートできる。

 Build 21359の目玉は、[スタート]画面の[電源]メニューに新しいオプション(Restart apps after signing in)が追加されたことだ。このオプションを有効化すると、実行中のアプリを保存してOSへサインインしたときに自動で再開することが可能(「メモ帳」など、この機能に対応したアプリに限る)。「Windows 10 バージョン 2004」以降の「設定」に追加された“アプリの再起動”オプションが、[スタート]画面から手軽にON/OFFできるようになったわけだ。

[スタート]画面の[電源]メニューに新しいオプション
「設定」アプリの[アカウント]-[サインイン オプション]セクションに用意されているオプションと同等。わざわざ階層の深い設定画面を利用しなくても、[スタート]画面から手軽にON/OFFできるように

 また、複数デバイスで[タスク ビュー]のタイムラインを同期している場合、新規のアクティビティをアップロードできなくなった。これは個人の“Microsoft アカウント”(MSA)を利用している場合のみで、Azure Active Directory(AAD)に接続しているアカウントは影響を受けないとのこと。Webのアクティビティに関しては「Microsoft Edge」などに搭載されている閲覧履歴の同期機能で代替できるが、それ以外に他のPCで行ったアクティビティは、手元のPCのタイムラインからアクセスできなくなる。

[タスク ビュー]のタイムライン。アクティビティのクラウド同期はなくなる

 なお、ローカルのアクティビティはこれまで通りタイムラインに保存されるとのこと。

 そのほかにも、「設定」アプリの[簡単操作](Ease of Access)セクションが[アクセシビリティ](Accessibility)に改名された。Auto HDR機能が正しく有効化されないことがある問題や、有効にしているとゲームが起動時にクラッシュする問題も解決されている。

 “Windows Insider Program”の“Dev”チャネルは、アクティブな開発ブランチで試験実装された新機能が提供されている。トラブルにあった場合に自分で解決できるだけの力は求められるものの、初期機能に積極的なフィードバックを行いたいユーザーにお勧めだ。ただし、機能によっては段階的に解放されるため、すぐには利用できないこともある。また、“Dev”チャネルに追加された機能はあくまでも試験的なもので、製品版に導入されるとは限らないので注意したい。