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「Thunderbird 78.10.1」が公開 ~自動更新機能を停止させられる脆弱性に対処

不具合の修正も

「Thunderbird」v78.10.1

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」の最新版「Thunderbird 78.10.1」が、5月4日(米国時間)に正式公開された。本バージョンは不具合の修正を中心としたメンテナンスアップデート。セキュリティ関連の修正も含まれている。

 本バージョンで修正された脆弱性は、1件。自動更新機能を司る「Thunderbird Maintenance Service」のアクセス権限設定に問題があり、攻撃者によりアップデートサービスが停止させられる可能性があるというもの(CVE-2021-29951)。

 ただし、影響するのは「Windows 10 バージョン 1709」より古いバージョンのみとのこと。OSをアップデートしていれば問題はないだろう。深刻度の評価は、4段階中上から3番目の“Moderate”。

 そのほかにも、「Thunderbird 78.9.0」で混入した不具合が1件修正されているとのこと。

 「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7/8/10で利用可能。現在、公式サイト“thunderbird.net”からダウンロードできる。すでに利用している場合は、自動更新機能でアップデートされる。