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「3DMark」に新しいベンチマークテスト「Wild Life Extreme」 ~Apple M1にも対応

「Wild Life」の3倍の負荷で最新デバイスのグラフィック性能をクロスプラットフォーム比較

「3DMark」の新しいベンチマークテスト「Wild Life Extreme」

 フィンランドのULは5月3日(現地時間)、「3DMark」の新しいベンチマークテスト「Wild Life Extreme」を発表した。昨年10月にリリースされたクロスプラットフォーム(Windows/iOS/Android)対応のベンチマーク「3DMark Wild Life」を元に、負荷をより高めることで最新デバイスのグラフィックス性能を計測できるようにしたものだ。

 「3DMark Wild Life Extreme」はWindows、Mac、Androidで利用可能。Windows(x86/x64)とAndroidではVulkan APIを、ARM搭載のWindowsデバイスではDirectX 12を、MacではMetalを用いてGPU性能をテストする。M1チップを搭載したMacデバイスにも対応しており、幅広いプラットフォームでスコアを比較することが可能だ。

 レンダリングの負荷は新しいエフェクトの追加、ジオメトリの拡充、パーティクルの増加により、「Wild Life」ベンチマークの3倍に達する。解像度も「Wild Life」の2,560×1,440ピクセルを大きく上回る3,840×2,160ピクセル(4K UHD)だ。現行のスマートフォンやタブレットにとっては重すぎるため、十分なフレームレートは出ないが、次世代機器ではそれすら軽々と処理するものが出るかもしれない。

負荷は「Wild Life」ベンチマークの3倍

 テストは2種類で、通常の「3DMark Wild Life Extreme」は比較的短時間でデバイスの能力を測定するもので、スコアはプラットフォーム間でのGPU性能の比較に利用できる。もう一つの「3DMark Wild Life Extreme Stress Test」は、より長い時間をかけて高負荷状態でのデバイス性能を測るもの。スコアは算出されず、そのデバイスがパフォーマンスと熱をどのように管理しているのかを示すチャートが出力される。

比較的短時間でデバイスの能力を測定する「3DMark Wild Life Extreme」
より長い時間をかけて高負荷状態でのデバイス性能を測る「3DMark Wild Life Extreme Stress Test」

 Windows版の場合、「Wild Life Extreme」は「3DMark Advanced Edition」と「3DMark Professional Edition」に対する無償アップデートとして提供される。Android版でも「3DMark」アプリの無償アップデートとして利用可能だが、Android 10以降とVulkan Anisotropy機能のサポート(レベル16以上)が必要。

 iOS向けは「3DMark Wild Life Benchmark」という単体アプリとして提供される。対応OSは「iOS 13.0」「iPadOS 13.0」以降。Apple M1搭載端末であれば、「macOS 11.0」以降のMacでも利用可能だ。

ソフトウェア情報

「3DMark」Basic Edition
【著作権者】
UL LLC
【対応OS】
Windows 7以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.18.7181(21/05/03)