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コア数を変えながらCPUのパフォーマンスを詳しく測定 ~「3DMark」に新テスト

テスト中のコア温度も計測。オーバークロックによるパフォーマンス向上の余地がまるわかり

「3DMark」に新しい機能テスト「CPU Profile」が追加

 フィンランドのULは6月24日(現地時間)、「3DMark」に新しい機能テスト「CPU Profile」を追加したと発表した。CPU全体で単一のスコアを計測するのではなく、使用するコアやスレッドの数に応じてCPUのパフォーマンスがどのように変化するかを測定できる。

 最近のCPUは周波数の向上が頭打ちになっており、コア数の拡充を図る方向に進化している。今回追加された「3DMark CPU Profile」はそうした流れを鑑み、コア数やスレッド数の増加による恩恵を可視化することを狙ったものだ。

 「3DMark CPU Profile」には6つのテストがあり、それぞれが異なる数のスレッドを利用する。まずは利用可能なすべてのスレッドを使い、次いで16スレッド、8スレッド、4スレッド、2スレッドをテストして、最後にシングルスレッドの性能を測る。

「3DMark CPU Profile」の実行画面

 スコアは6つのテストそれぞれで算出され、テスト間で比較を行うことができる。アプリによってはCPUのコアすべてを活用できないが、このテストならば限られたコア数でどれほどのパフォーマンスが得られるのかがわかる。また、コア・スレッド数が抑えられた他のCPUモデルとのパフォーマンスの違いも推定できる。

 ちなみに、テスト結果に表示される緑色のバーは、そのCPUで得られたベストスコアと中央値、手元のCPUのスコアを比較している。自分のCPUが期待通りのパフォーマンスを発揮しているか、オーバークロックなどによるパフォーマンス向上の余地がどれぐらいあるのかを簡単に把握できる。

「3DMark CPU Profile」のテスト結果

 また、テスト結果にはハードウェアモニタリングチャートもついており、テスト実行中のCPUクロック周波数とCPU温度の変化をチェック可能。これから暑い季節になると、CPUの排熱不足によるパフォーマンス低下もありうる。コアの温度が異常に高ければ、冷却システムを見直してみるとよいだろう。

 「3DMark CPU Profile」は有償版の「Advanced Edition」および「Professional Edition」に対する無償アップデートとして提供される。対象ユーザーは、追加コストなしに利用可能だ。

ソフトウェア情報

「3DMark」Basic Edition
【著作権者】
UL LLC
【対応OS】
Windows 7以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.19.7216(21/06/24)