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無料メッセージングアプリ「Telegram Desktop 2.7.2」が「Stripe」などを使った物品売買に対応

ボイスチャットのスケジュールを設定して、参加者に事前に知らせる機能も追加

「Telegram Desktop」v2.7.2

 無償メッセージングアプリ「Telegram Desktop」の最新版v2.7.2が、4月21日に公開された。Windows向けデスクトップアプリは現在、公式サイト「telegram.org」からダウンロード可能。「Microsoft Store」からも入手できる。

 「Telegram Desktop 2.7.2」では、任意のグループやチャンネル、BOTでの物品販売がサポートされた。これまでも決済BOTによる商品の販売とその支払いには対応していたが、最新版では「Stripe」など9つのサードパーティー決済サービスが統合され、クレジットカードを用いたよりシームレスな取引が可能になっている。

 決済サービスを利用するのにTelegramへ料金を支払う必要はなく、追加の承認も不要。プライバシーにも配慮しているとのことで、クレジットカードの情報は直接決済プロバイダーへ送られ、Telegramに保存されることはない。配送情報も商品の発送者とのみ共有される。

 「Telegram Desktop」の支払い機能はPayments APIを利用するだけで簡単に始められるので、興味のあるユーザーはデモチャネル「@TestStore」で実際の動作を確かめてみるとよいだろう。Webやモバイルアプリでも利用可能だ。

 そのほかにも、ボイスチャットのスケジュールを設定して、参加者に事前に知らせる機能が追加された、ボイスチャットまでのカウントダウンを表示したり、開始時に通知を送ることもできる。また、Web版にダークモード、チャットフォルダーなどに対応したフル機能のバージョンがもう一つ追加されたとのこと。

ボイスチャットのスケジュールを設定して、参加者に事前に知らせる機能
ボイスチャットまでのカウントダウンを表示したり、開始時に通知を送ることも

 「Telegram」は、ロシア・サンクトペテルブルク生まれのチャットサービス。当局からの検閲から逃れ、自由なコミュニケーションを実現するため、セキュリティとプライバシーにとことんこだわっているのが特徴だ。デスクトップ(Windows/Mac/Linux)以外にも、モバイル(iOS/Android)でも利用できる。

ソフトウェア情報

「Telegram Desktop」
【著作権者】
Telegram Messenger LLP
【対応OS】
Windows/Mac/Linux(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.7.2(21/04/21)