ニュース

拡張機能が動かなくなるかも? 「Google ドキュメント」がHTML5 Canvasベースのレンダリングへ移行

HTMLベースよりも高パフォーマンス。プラットフォーム間での表示一貫性も向上

canvasベースのレンダリングが用いられた「Google ドキュメント」のテストページ

 米Googleは5月11日(現地時間)、「Google ドキュメント」(Google Docs)のレンダリング方法を今後数カ月のうちに変更する方針を明らかにした。HTMLベースのレンダリングから「canvas」要素を用いたレンダリングへ段階的に切り替えることでパフォーマンスの向上を図るほか、異なるプラットフォーム間でコンテンツ表示の一貫性を高める。

 この変更により「Google ドキュメント」の機能に影響が及ぶことはないと見られているが、従来のHTMLレンダリングを前提としたサードパーティー製Google Chrome拡張機能のなかには、意図したとおりに機能しなくなるものがでる可能性がある。その場合はサンプルページなどを参考にしながら、修正を施す必要があるだろう。

 同社は「Google ドキュメント」と連携するソリューションを開発する手段として、「Google Workspace」のAPIやAdd-onsフレームワークの利用を推奨している。これらを利用していれば、将来的に「Google ドキュメント」のUIが変更されても、APIが廃止されない限り、ソリューションが機能しなくなることはない。