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Microsoft、「PowerPoint Live in Teams」の展開を開始 ~ビデオ会議でのプレゼンに心強い味方

ウェビナー機能もロールアウト

Microsoft、「PowerPoint Live in Teams」機能の展開を今週より開始

 米Microsoftは5月11日(現地時間)、公式ブログ「Microsoft 365 Blog」で「Microsoft Teams」のウェビナー(オンラインセミナー)機能と「PowerPoint Live in Microsoft Teams」機能の展開を今週より開始したと発表した。今月後半には発表者モード(Presenter mode)のロールアウトも開始するという。

 「Teams」のウェビナー機能は最大1,000人の参加者に対応しており、カスタマイズされた登録ページの作成や参加者へのメール確認から、フォローアップのためのレポート作成までをトータルで支援する。プレゼンテーションのための豊富なオプションや、参加者のチャットやビデオを無効にするといったウェビナー向けのホストコントロールも提供される。1,000人を超える参加者を扱う場合も、「Teams」のミーティングならば10,000人規模のブロードキャストへシームレスに移行できる(年内は参加者数の上限が20,000人にまで緩和)。

 一方、「PowerPoint Live in Teams」は「Teams」に「PowerPoint」を融合させ、誰でもインパクトのある魅力的なプレゼンテーションを行えるようにサポートする機能だ。

 「Teams」でプレゼンを行う場合、これまでは「PowerPoint」のスライドウィンドウを「Teams」で画面共有することが多かった。しかし「PowerPoint Live in Teams」ならば、「Teams」コンテンツ共有でPowerPointファイルを選択すると、プレゼンターには「PowerPoint」の発表者ツール(スライド一覧やノートなど)が、参加者にはスライドが表示される。プレゼンターは次のスライドやノートを参加者に見せることなく、発表者ツールに頼りながらプレゼンに集中できる。

 画面共有よりもネットワーク帯域の利用を抑え、画質を向上させられる点や、「Teams」のチャットを横に表示したり、聴衆の反応を見ながらインタラクティブなプレゼンを行えるのも魅力だ。また、参加者は他の参加者の表示を変えずに、自分の好きなタイミングでスライドを切り替えたり、ハイコントラストモードやスクリーンリーダーを使用するといったことが可能になる。今後はスライドを翻訳する機能も提供されるという。

「PowerPoint Live in Teams」

 さらに発表者モードを組み合わせれば、スライドにプレゼンターのビデオフィード(Webカメラの映像)を掛け合わせることも可能。共有コンテンツの前に発表者の姿を合成表示する[Standout]モード、ニュース番組のように発表者の左上にコンテンツを配置する[Reporter]モード、発表者とコンテンツを単に横に並べて表示する[Side-by-side]モードの3つが選択できる。まずは[Standout]モードからリリースされ、続いて[Reporter]モードと[Side-by-side]モードの提供が開始される予定だ。

発表者モード(Presenter mode)