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「Microsoft Teams」に多くの改善 ~ダイナミックビューなどの新UIやプレゼン向けの強化が導入へ

モバイルアプリの外観も刷新

 米Microsoftは3月3日(現地時間)、技術カンファレンス“Microsoft Ignite 2021”で「Microsoft Teams」に導入予定の機能を発表した。とくにミーティング関連では、インターフェイスの改善やプレゼンテーション向けの強化が複数導入されるという。

ダイナミックビュー

ダイナミックビュー

 ダイナミックビューは、ミーティングの進行に合わせて表示をインテリジェントに最適化してくれる機能だ。会議に新しいメンバーが参加したり、ビデオが再生されたり、誰かが話し始めたり、プレゼンテーションが開始されたりすると、「Teams」がそれぞれのユーザーに合わせてレイアウトを切り替えてくれる。

ビュー スイッチャー

ビュー スイッチャー

 「Teams」ミーティングの画面左上にビュー スイッチャーと呼ばれるメニューが追加され、ミーティング画面のレイアウトや表示スタイルを好みにカスタマイズできるようになる。ギャラリービューと“絆モード”を切り替えるだけでなく、メンバーのビデオフィードを会議画面上部に並べる[Gallery on top]や、ビデオフィードをすべて非表示にして共有コンテンツに集中できるようにする[Focus]、デスクトップ全体にミーティング画面を広げる[Full screen]といったオプションが利用できる。

発表者モード

発表者モード

 発表者モード(Presenter mode)は、プレゼンテーションを行う際にプレゼンターをどのように表示するかをカスタマイズするものだ。共有コンテンツの前に発表者のビデオを合成表示する[Standout]モード、ニュース番組のように発表者の左上にコンテンツを配置する[Reporter]モード、発表者とコンテンツを単に横に並べて表示する[Side-by-side]モードが選択できる。

Microsoft Teams の PowerPoint Live

Microsoft Teams の PowerPoint Live

 「PowerPoint Live」は、もともと教育市場向けに開発されたライブプレゼンテーション機能。教師が示したQRコードをスキャンしてURLを開くだけで、生徒はそのプレゼンテーションを自分の端末で開くことが可能で、他国語のプレゼンテーションをリアルタイムで翻訳する機能や、スライドに字幕を付けるライブキャプションといったAI機能も備える。

 この機能は現在、「Teams」でも利用可能。メンバーにはスライドを見せつつ、自分はプライベートビューで事前に用意したノートを確認したり、視聴者の反応をビデオフィードで確認するといったカスタマイズも容易で、自信を持ったプレゼンが可能だ。発表者モードを組み合わせれば、より魅力的なリモートプレゼンテーションが行えるだろう。

Microsoft Teams 会議のライブリアクション

Microsoft Teams 会議の ライブリアクション

 ミーティングに参加するメンバーすべてが絵文字でリアクションし、会議を盛り上げることができるようになった。この機能もすでに利用可能だ。

モバイルアプリの改善

モバイルアプリの改善

 そのほかにも、モバイルアプリの外観が刷新され、ヘッダーやアイコン、スタイルが変更される。また、OSの設定に合わせて自動でダーク モードへ変更する機能や、「Teams」アプリに保存されているファイルへのオフラインアクセス、サジェスト付きの検索機能、チャットのピン留め、絵文字ライブラリの拡充、GIFのトリミングなどもサポートされるという。

 これらの改善はまずiOS版に導入され、続いてAndroidにも提供される見込みだ。