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「PowerShell 7.2」は「Microsoft Update」経由でアップデート可能に【6月29日追記】

6月25日に「Microsoft Update」経由のアップデートが開始

新しい「PowerShell」が利用可能になると、コンソールに「GitHub」のリリースページへのリンクが案内される

 米Microsoftは6月16日(現地時間)、Windows 10/Windows Serverにセットアップされた「PowerShell 7.2」を「Microsoft Update」経由で簡単にアップデートできる仕組みをテストすると発表した。従来は新しい「PowerShell」が利用可能になると、コンソールに「GitHub」のリリースページへのリンクが案内され、手動でダウンロードとインストールを行う必要があった。「Windows Package Manager」(winget)、「Chocolatey」、「Scoop」といったパッケージ管理システムを利用することもできたが、そうしたソリューションをわざわざ導入しなくても、既存の「Windows Update」管理フローで手軽に「PowerShell 7.2」をアップデートできる。

「Microsoft Update」を有効化

 この仕組みは、以下の環境で利用可能。また、「Windows Update」の[詳細オプション]画面であらかじめ[Windows の更新時に他の Microsoft 製品の更新プログラムを受け取る]オプション(Microsoft Update)をONにしておく必要がある。

  • 「Windows 10 バージョン 1709」(RS3、10.0.16299)以降
  • プレビュー版「PowerShell 7.2」preview.5以降

 「Microsoft Update」を経由した「PowerShell 7.2」のアップデートは初期状態で無効化されている。テストに参加したい場合は、管理者権限で以下のスクリプトを実行し、指定したレジストリキー(UseMU)を書き込む。

$pwshRegPath = "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\PowerShellCore"
if (!(Test-Path -Path $pwshRegPath)) {
    throw "PowerShell 7 is not installed"
}

Set-ItemProperty -Path $pwshRegPath -Name UseMU -Value 1 -Type DWord

 準備が整った環境には、次の「PowerShell 7.2」プレビュー版(preview.7)がリリースされると、「Microsoft Update」を介してアップデートできるはずだ。将来的にはこのレジストリキー(UseMU)手動で追加する必要はなくなり、すべての環境で有効化されるだろう。

[6月29日編集部追記] 6月25日付で「Microsoft Update」を介した「PowerShell 7.2」プレビュー版のアップデートが開始された。