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Windows 7で「Windows Update」を介したドライバー配布が終了

SHA-2ドライバーと未パッチ環境との非互換を防止。Windows Server 2008/2008 R2も対象

「Microsoft Tech Community」での発表

 米Microsoftは6月17日(現地時間)、「Windows Update」を介した「Windows 7 SP1」および「Windows Server 2008/2008 R2」向けのドライバー提供を終了すると発表した。

 同社は5月にSHA-1ハッシュアルゴリズムの利用を停止し、「Windows Update」へ提出可能なドライバーもSHA-2による署名へ一本化された。しかし、SHA-2対応のパッチが適用されていないクライアント・サーバーOSにSHA-2で署名されたドライバーが配信されると、コードインテグリティの障害(不整合)が発生し、OSの機能が低下したり、デバイスが起動しなくなったりする可能性がある。

 このような非互換性問題を防止するため、同日よりWindows 7 SP1、Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2デバイスを対象としたSHA-2署名付きドライバーを「Windows Update」で公開できないようにする措置が講じられているとのこと。

 「Windows 7 SP1」をはじめとする旧バージョンのOSは、企業向けの有償延長サポート「拡張セキュリティ更新」(Extended Security Updates:ESU)プログラムを利用している場合を除き、すでにサポートが打ち切られている。しかし、たとえ未サポートのまま使っている場合であっても、不要な互換性問題を引き起こすことは極力避けたいというのが同社の考えだ。

 ドライバーが非公開条件に当てはまる場合、提出者には通知が送られており、再び「Windows Update」でドライバーを配信するには、非サポートのOSバージョンを削除したうえでドライバーを再提出する必要がある。

 なお、企業向けの有償延長サポート「拡張セキュリティ更新」(Extended Security Updates:ESU)プログラムを利用している場合は、「Windows Server Update Services」(WSUS)などを使って管理下のデバイスにドライバーを配布できる。