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Windows 10で「ふりがなを自動入力するアプリ」が正常に機能しない問題が解消

「バージョン 2004/20H2/21H1」に残された既知の問題はゼロに

同社のサポートページ

 米Microsoftは9月1日(現地時間)、「Windows 10 バージョン 2004/20H2/21H1」で発生していた、ふりがなの自動入力が期待通りに機能しない問題が解消されたと発表した。プレビュー更新プログラム「KB5005101」(8月Cリリース)を適用すると解消されるという。

 この問題はアプリ内部で使われている「ImmGetCompositionString()」APIに起因し、氏名や住所を漢字で入力すると、そのふりがなを自動で取得し、自動補完するタイプのアプリに影響があった。昨年12月にアナウンスされて以降、対策が進められていたが、ようやく修正にこぎつけた格好だ。

公益社団法人国民健康保険中央会が提供する「介護伝送ソフトVer.8」での問題。氏名を漢字で入力してもふりがな欄に正しいふりがなが出力されない

 本問題が修正されたことにより、同社が「Windows 10 バージョン 2004/20H2/21H1」における既知としてリストアップしていた問題はすべて解消された。回避策として日本語IMEを旧バージョンに戻していた場合は、元に戻すことも検討してほしい。互換性の問題はあったものの、新しい日本語IMEはアーキテクチャーが一新されており、パフォーマンスや安定性が向上している。

 なお、プレビュー更新プログラム「KB5005101」は検証を目的に事前配信されているオプションのパッチだ。この問題に悩まされていないならば、無理に適用する必要はない。今週にリリースされる月例のセキュリティ更新プログラム(9月Bリリース、必須)に含まれるはずなので、それが自動配信されるのを待つとよいだろう。