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無料版もあり ~キングソフトがクラウド型オフィスソフト「WPS Docs」を提供開始

最大20GBのオンラインストレージでファイル共有・共同編集。PDF編集機能も

キングソフト、クラウド型オフィスソフト「WPS Docs」の提供を開始

 キングソフト(株)は9月30日、クラウド型フィスソフト「WPS Docs」の提供を開始した。「KINGSOFT Office」「WPS Office」で培ってきた同社の総合オフィスソフト技術をクラウドで提供し、より安全で手軽なファイル共有やリアルタイムでの共同編集を実現する。デスクトップ(Windows/Mac)、モバイル(iOS/Android)、Webブラウザーに対応しており、場所を問わず利用できるのも魅力だ。

 「WPS Docs」の魅力は、なんといってもリーズナブルな価格設定だ。有料版は年額4,560円(税込み)で、Web版・デスクトップ版のオフィスソフトに加え、20GBのオンラインストレージが提供される。PDFの作成・編集もサポートする点や、「WPS Office 2」が6,890円からであることを考えると、魅力的に感じられる。

 オフィスツールには、ワープロソフト「Writer」、表計算ツール「Spreadsheet」、スライド作成アプリ「Presentation」の3つが含まれる。ローカルのフォルダーやファイルをアップロードすることも可能で、「Microsoft Office」形式のドキュメントをクラウドにアップロードすれば、そのまま「WPS Docs」で扱える。

ワープロソフト「Writer」、表計算ツール「Spreadsheet」、スライド作成アプリ「Presentation」の3つを用意。「Microsoft Office」形式のドキュメントをアップロードすることも可能

 また、デスクトップ版アプリなら「オールインワンモード」でどのタイプのドキュメントも1つのウインドウにまとめて表示できるのも魅力。250を越える無料のテンプレートも用意されており、作成したドキュメントはクラウドに保存され、共有や共同編集が行える。

250を越える無料のテンプレート
編集画面。作成したドキュメントはクラウドに保存され、共有や共同編集が行える

 また、お試しの無料版も用意される。無償版はオンラインストレージが1GBとなり、ユーザーインターフェイスに広告が挿入されるほか、提供されるのはWeb版オフィスツールのみとなり、PDF関連機能は提供されない。

無料版と有料版を用意。無料版でも1GBのストレージが提供される

 なお、「WPS Docs」を利用するには専用アカウントの作成が必要。メールアドレスに加え、GoogleやFacebook、Twitterなどのアカウントを用いて「WPS Docs」アカウントを作成することも可能だ。

「WPS Docs」を利用するには専用アカウントの作成が必要。メールアドレスを使わなくても、各種SNS連携で登録できる

 今回リリースされた「WPS Docs」はコンシューマー(B2C)向けだが、年内には企業向け(B2B)ソリューションも展開していくとのこと。