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キングソフトがAI搭載セキュリティソフト「キングソフトセキュリティCare+」を公開

AIマルウェア検知、AIパソコン問診ツールに加えシステムメンテナンスツールも統合

キングソフトがAI搭載セキュリティソフト「キングソフトセキュリティCare+」を公開

 キングソフト(株)は5月15日、新たなセキュリティ対策ツール「キングソフトセキュリティCare+」をリリースした。「キングソフトセキュリティ」シリーズの20周年目の最新版であり集大成であるとしている。

「キングソフトセキュリティCare+」

 「キングソフトセキュリティCare+」は、AI機能を取り込んだセキュリティ対策ツール。「キングソフトセキュリティ」シリーズに従来から搭載されている3種類のエンジンに加え、AIによるマルウェア検知やフィッシングサイト対策機能を備えている。

 AIによるマルウェア検知などに利用されているのは、同社がクラウド上で10年以上蓄積したAI判定の技術を軽量化したインテリジェントスキャンエンジン。対象ファイルを深く解析して特徴量を抽出し、『XGBoost』と呼ばれる手法で驚異モデルを構築する。数千万件のマルウェアのサンプルを用いた交差訓練と専門家のチューニングを行い、大量のサンプル検出・運用に対応可能だ。

 また、AIチャットによるパソコンの問診ツール『PCドクター』を搭載。セキュリティに関する問題や、パソコンの不具合・症状について質問するとGPT-4/GPT-4oを活用して回答してくれる。

『PCドクター』

 さらに、システムメンテナンスツールも統合しており、Cドライブの最適化ツールやディスク容量の開放ツール、重複ファイルの削除ツール、処理速度加速ツールなどを搭載。そのほか、ランサムウェア保護やフィッシング対策、クイックノート、モバイル向けのセキュリティや広告ブロック機能も備える。

Cドライブの最適化ツール
クイックノート

 「キングソフトセキュリティCare+」は、パソコン向けの基本機能やAI機能を利用できる『スタンダード』プランが1ライセンス年額2,970円などで購入可能。Windows 10/11に対応しており、無料の体験版として30日間試用できる。