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「ロックマン」を体感ゲームとして開発できるプログラミングキットを展示

「Scratch 3.0」ベースのプログラミングを学べる。解説書も同梱

「メイク ロックマン~史上最大のプログラミング~」

 9月30日から10月3日の4日間にわたり、東京ゲームショウ2021が開催された。コロナ禍の影響でオンライン開催となったが、来場者をプレスとインフルエンサーに限定した小規模なオフライン会場も幕張メッセで同時に開かれた。

 このオフライン会場に出展したアーテックは、学校教材や教育玩具を製造・販売するメーカー。今回はプログラミング教育に関連した商品をいくつか出展しており、本稿ではその中から「メイク ロックマン~史上最大のプログラミング~」を紹介する。

 この商品は、カプコンのアクションゲーム「ロックマン」を、プログラミングを用いて動かす学習キット。「Scratch 3.0」ベースのプログラミングソフトで、ロックマンを動かしたり、実際に遊べるステージを作ったりしていく。「ロックマン」という知名度の高いゲームを題材にすることで、プログラミング学習に興味を持たせやすくする狙いだ。

 さらに製品には、学研が手掛けた解説書が同梱されている。解説書の手順に従ってプログラミングを学ぶことで、「ロックマン」がゲームとして遊べるようになっていく。最終的にはオリジナルのステージが作れるようになり、解説書をやり終えても引き続き取り組める余地がある。

「Scratch 3.0」ベースのプログラミングを学べる。解説書(写真右側)も同梱

 本製品のもう1つの特徴として、アーテックのロボットキット「アーテックロボ」をベースにしたコントローラーが付属する。自由に組み立てられるブロックトイに、ボタンやモーションセンサーを組み合わせることで、オリジナルのコントローラーを設計できる。

 例えば手で握るようなコントローラーを作り、ボタンを押してバスター(ロックマンの武器)を発射、コントローラーを左右に傾けて移動、上に向けてジャンプ、といった操作を実現できる。ベースがブロックトイなのでコントローラーの形は自由に変えられ、プログラミングによりゲーム内の動作も変更できる。

ブロックを組み合わせて作るコントローラー。中心部のボード状のものが各種センサーを内蔵した基板、下部の透明なパーツがボタン

 これらがフルセットになっており、価格は20,500円(税別)となっている。同社の担当者によると、本製品が想定する対象年齢は小学校4~6年生だが、その親世代である30~40代の男性が子供そっちのけで熱中することも多いのだそうだ。ファミコンで「ロックマン」をリアルタイムに楽しんだ世代なら当然であろう。

 ソフトウェアはマルチOS対応で、Windows 7/8/10、Mac OS X 10.6以降、iOS 11以降、Android 5.0以降、Chrome OSに対応する。iOSやAndroidではBluetooth接続が可能で、コントローラーとのケーブル接続も不要(WindowsとMacOSでは非対応)。