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Windowsのスマートカード認証を使ったリモートデスクトップ接続に問題

「Windows 10 バージョン 2004/20H2/21H1」で

同社のドキュメントページ

 米Microsoftは10月15日(現地時間)、2021年9月のプレビュー更新プログラム(Cリリース)以降を適用した環境で、リモートデスクトップ接続の際にスマートカード認証に失敗することがあると発表した。影響するプラットフォームは以下の通り。Windows 11では報告されていないようだ。

  • Windows 10 バージョン21H1
  • Windows 10 バージョン20H2
  • Windows 10 バージョン2004
  • Windows Server 2022
  • Windows Server バージョン 20H2
  • Windows Server バージョン 2004

 同社によると、「KB5005611」以降のパッチを適用した環境では、信頼されていないドメインのデバイスにリモートデスクトップ接続する際、スマートカード認証を使用すると接続に失敗することがある。その場合、「お使いの資格情報は機能しませんでした」というダイアログが現れ、「ログインに失敗しました」というメッセージが赤字で表示される。

 この問題は「KIR」(Known Issue Rollback)と呼ばれるロールバックシステムで解決され、組織で集中管理されていない一般的な環境であれば、解決策が24時間以内に自動で適用される。すぐさま解決策を適用したい場合は、デバイスを再起動するとよいようだ。

 また、企業の管理対象デバイスでは特別なグループポリシーをインストールすることでも解決できるとのこと。グループポリシーの適用後はデバイスの再起動が必要だ。