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Windows 11既定のターミナルに設定できる「Windows Terminal 1.11」が正式版に

「Windows Terminal Preview 1.12」プレビューも公開

「Windows Terminal 1.11」

 米Microsoftは10月20日(現地時間)、「Windows Terminal 1.11」を正式リリースした。今回のアップデートの目玉は、Windows 11で安定版「Windows Terminal」を既定のターミナルアプリとして設定できるようになったことだ。

 「Windows Terminal」を既定のターミナルアプリにすると、たとえばバッチファイルを実行したときに「コマンド プロンプト」ではなく「Windows Terminal」のタブが開くようになる。初期設定では毎回新規ウィンドウが作成されるが、最近使用したウィンドウへ接続することも可能。

 既定のターミナルアプリの切り替えは、設定画面の[スタートアップ]セクションから行える。Windows 11ならば初回起動時に既定のターミナルアプリが変更できることを知らせるバナーが表示されるので、その案内に従うとよいだろう。また、Windows 11の「設定」アプリ([プライバシーとセキュリティ]-[開発者向け]セクション)でも変更できる。

設定画面の[スタートアップ]セクション
「設定」アプリの[プライバシーとセキュリティ]-[開発者向け]セクション

 ただし、この機能が使えるのは「Microsoft Store」や.msixbundle形式で配布されているものに限る。「Scoop」などでインストールした場合は機能しない場合があるので注意したい。

 そのほかにも、プロファイルの既定値を編集する機能が復活。新規プロファイルを作成する際のテンプレートを再び作成できるようになった。設定画面の[操作](Actions)セクションもアップデートされ、JSONファイルを編集しなくても、GUIでアクションの新規作成と既存アクションの編集が行えるようになった。

プロファイルの既定値を編集する機能が復活

 また、次期バージョン「Windows Terminal 1.12」のプレビュー公開も始まっている。

 「Windows Terminal 1.12」では、実行されたファイルに合わせて「Windows Terminal」プロファイルに切り替わるようになる。たとえばバッチファイルを起動した場合、従来は「cmd.exe」を実行する既定のプロファイルが使われていたが、次期版では「コマンド プロンプト」のプロファイルが使われるようになる。「コマンド プロンプト」プロファイルをカスタマイズしているときは、そのカスタマイズがバッチファイルのタブにも適用される。

 さらに、再起動後に前回のウィンドウ状態を復元する機能や、「完全に透明な」背景がサポートされる。「Windows Terminal」は[Ctrl]+[Shift]キーを押しながらマウスホイールを操作することでターミナル画面の透明度をコントロールできるが、現行版にはアクリル効果がかかっていた。次期版はテキストはそのまま、背景だけを完全に透過できる。

現行版の「Windows Terminal」を最大まで透明化(手前)。アクリル効果でテキストが読みにくい
次期版の「Windows Terminal」を最大まで透明化(手前)

 これらのプレビュー機能は、大きな問題がなければ来月の安定版リリースに組み込まれる。

 「Windows Terminal」は、Microsoftが主導でオープンソースとして開発しているターミナルアプリ(ライセンスはMIT License)。DirectWrite/DirectXベースのテキストレンダリングエンジンやUTF-16/UTF-8両対応のテキストバッファーを備えたモダンな設計、複数のシェル(PowerShell、WSL/Linuxなど)をタブで切り替えたり、ペインで画面分割して同時利用できるレイアウトの柔軟性、プロファイルベースの高いカスタマイズ性などが特徴だ。現在、「GitHub」や「Microsoft Store」から無償でダウンロードできる(ストアでの配信は若干遅れることがある)。

ソフトウェア情報

「Windows Terminal」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10 May 2019 Update(バージョン 1903)以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.11.2921.0(21/11/20)