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プレビュー版「Windows Terminal」のタブバーにアクリル効果、スタイリッシュな見栄えに

v1.10正式版とv1.11プレビュー版が公開

プレビュー版「Windows Terminal」のタブバーにアクリル効果、スタイリッシュな見栄えに

 米Microsoftは9月1日(現地時間)、「Windows Terminal 1.10」を正式リリースした。本バージョンでは既定のターミナルを「Windows Terminal」に変更する機能、編集可能なショートカットキーの設定画面、プロファイルの[規定値]設定画面を除く、以前のプレビューリリースで導入された機能がすべて含まれている。

 「Windows Terminal 1.10」における主な変更点は、[外観]設定でOSの言語とは異なる表示言語を選べるようになったことだ。Windowsは日本語で使いたいが、ターミナルは英語の方が慣れているといった開発者・IT管理者に便利だろう。また、「Quake」モードで「Windows Terminal」を利用する際、タスクトレイにアイコンが表示されるようになった。

[外観]設定でOSの言語とは異なる表示言語を選べるように
「Quake」モードで「Windows Terminal」を利用する際、タスクトレイにアイコンが表示されるように(スクリーンショットはプレビュー版)

 一方、同時にリリースされた次期バージョン「Windows Terminal Preview 1.11」では、タブバーにアクリル効果を適用するオプションが導入された。このオプションは[外観]設定画面に用意されており、適用するには「Windows Terminal」の再起動が必要。ターミナルウィンドウがアクティブになるとタブバーの背景が半透明になり、背後が透けて見えてスタイリッシュな見栄えになる。

タブバーにアクリル効果を適用するオプションは[外観]設定画面に。再起動が必要

 表示関連ではそのほかにも、テキストを見やすくする[intenseTextStyle]オプションが導入された。太字と明るい色の組み合わせが、各プロファイルの[外観]設定で選べる。

 操作関連では、デスクトップのフォルダーをタブバーの[+]ボタンにドラッグ&ドロップして、当該パスを指定して新規タブを開く機能や、コマンドパレット([Ctrl]+[Shift]+[P]キー)のアクションを利用してタブを移動したり、ペインを入れ替える機能が導入された。タブの右クリックメニューには[分割タブ]コマンドが追加されており、アクションではなくマウス操作で画面を分割できる。

タブの右クリックメニューには[分割タブ]コマンドが追加

 そのほかにも、ウィンドウをタスクトレイに最小化する機能などの新機能が導入された。大きな問題がなければ、来月の正式版アップデートに組み込まれる予定だ。

 「Windows Terminal」は、Microsoftが主導でオープンソースとして開発しているターミナルアプリ(ライセンスはMIT License)。DirectWrite/DirectXベースのテキストレンダリングエンジンやUTF-16/UTF-8両対応のテキストバッファーを備えたモダンな設計、複数のシェル(PowerShell、WSL/Linuxなど)をタブで切り替えたり、ペインで画面分割して同時利用できるレイアウトの柔軟性、プロファイルベースの高いカスタマイズ性などが特徴だ。現在、「GitHub」や「Microsoft Store」から無償でダウンロードできる。「Microsoft Store」からのアップデート配信は若干遅れることもあるようなので、気長に待つとよいだろう。

ソフトウェア情報

「Windows Terminal」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10 May 2019 Update(バージョン 1903)以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.10.2383.0(21/09/01)