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Adobe、「Lightroom」などのメジャーアップデートを発表 ~ワンクリックで被写体や空を選択可能に
最新のマスクパネル、プリセットパネルの「おすすめ」タブ、コミュニティリミックスにも注目
2021年10月27日 15:27
米Adobeは10月26日(現地時間)、「Adobe Lightroom」や「Adobe Lightroom Classic」、「Adobe Camera Raw」といったフォト関連製品のアップデートを発表した。同日より段階的に提供を開始し、今週中にはアップデートが行き渡る見込み。
- デスクトップ版「Lightroom」v5.0(Windows/Mac)
- モバイル版「Lightroom」v7.0(iOS/Android)
- 「Lightroom Classic」v11.0(Windows/Mac)
- 「Adobe Camera Raw」v14.0
最新のマスクパネル
最新版では部分補正に関わる機能が整理され、新設の[マスク]ボタンに統合された。ボタンを押すと専用のパネルが現れ、ブラシ・線形グラデーション・円形グラデーショといったツールにアクセスできるようになる。カラー範囲マスクや輝度範囲マスクなど、複数のマスクを組み合わせ、より複雑で正確な選択範囲を作ることもできる。
被写体または空を自動的に選択して編集
「被写体を選択」と「空を選択」は、同社の機械学習技術「Adobe Sensei」を活用した高度な選択機能だ。細かい選択の難しいディスプレイの小さなデバイスではとくに便利で、ワンタップで被写体を選択してそれだけを切り抜いたり、空を選択して色味を変えるといった処理が行える。
ただし、一部のモバイルデバイス(iOS/Android)では利用できないので注意。
プリセットパネルの「おすすめ」タブ
「Lightroom」にはコミュニティによって作成された多くのプリセットが含まれているが、そのなかから最適なものを選び出すのは難しい。
そこで最新版「Lightroom」のプリセットパネルに[おすすめ]タブが追加された。被写体を素早く解析し、写真をより美しく仕上げるための最適なプリセットを「Lightroom」が提案してくれる。プリセットを適用した後の姿は、プリセットにマウスカーソルを移動させるだけで確認できる。
また、2021年6月に導入された「プレミアムプリセットパック」が好評を博したことをうけ、最新版にはさらに8つのプレミアムプリセットパックが追加された。「Lightroom」「Lightroom Classic」「Camera Raw」で利用できる。