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「Adobe Lightroom」が動画に対応 ~2022年6月のAdobeフォト製品アップデート

プリセット機能の強化、AIによる自動赤目補正機能も

「Adobe Lightroom」が動画に対応

 米Adobeは6月14日(現地時間)、2022年6月のフォト製品アップデートを発表した今回のアップデートの目玉は、「Adobe Lightroom」が動画に対応したことだ。使い慣れた写真の編集コントロールをそのまま動画の編集でも使えるほか、写真とビデオの間で編集設定のコピー&ペーストが行えるなど、写真と動画を統一的に扱える。

 「Lightroom」はもともとデジカメで撮った写真の処理と管理を行うアプリだが、最近はビデオ性能の高いデジカメも増えてきている。写真だけでなく動画もシームレスに扱えるようになるのは歓迎すべきことだろう。プレミアムプリセットや「Lightroom」のAIが提案するおすすめのプリセットも使える上、ビデオクリップの最初や最後をトリミングして重要なシーンだけを残すこともできる。

 また、「Lightroom」ではAIによる自動赤目補正機能も追加された。フラッシュ撮影で人物の目が赤く光ってしまうことはよくあるが、これをワンクリックで補正できる。AIが自動で修正すべき個所をすべて見つけてくれるので、手作業で一つ一つ対象を選択する必要はない。

AIによる自動赤目補正機能も

 そのほかにも、プリセット機能を強化。適用量をスライダーで調整する機能や、プレミアムプリセットパックの増強などが行われている。これはデスクトップ版「Lightroom」だけでなく、モバイル版やWeb版、「Lightroom Classic」、「Camera Raw」でも利用可能。デスクトップ版「Lightroom」と「Lightroom Classic」、「Camera Raw」では、AIマスク機能をベースにしたアダプティブプリセットも追加された。

 さらに、以下の機能が新たにサポートされている。

  • 並べて比較:デスクトップ版「Lightroom」
  • コミュニティ検索:デスクトップ版、Web版、Android版「Lightroom」
  • コミュニティリミックス:デスクトップ版に加え、iOS/Android版、Webの版「Lightroom」で新たにサポート
  • AIマスクの一括コピーおよびペースト機能:「Camera Raw」、「Lightroom Classic」、デスクトップ版「Lightroom」
  • マスクグループ反転::「Camera Raw」、「Lightroom Classic」、Windows/MacとiOS/Androidの「Lightroom」
  • 進む/戻るボタン:Webに加え、デスクトップ版「Lightroom」で利用可能に
  • ローカルストレージの管理
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