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2021年10月の月例Windowsパッチに問題、リモートプリンターへの接続でエラー
Windows 7 SP1からWindows 11に影響
2021年11月1日 10:00
米Microsoftは10月29日(現地時間)、2021年10月のWindows向け月例セキュリティ更新プログラムを適用した環境で、クライアントPCからサーバーで共有されているリモートプリンターへ接続する際に、以下のエラーが発生することを明らかにした。
- 0x000006e4 (RPC_S_CANNOT_SUPPORT)
- 0x0000007c (ERROR_INVALID_LEVEL)
- 0x00000709 (ERROR_INVALID_PRINTER_NAME)
影響が及ぶOSは、以下の通り。この問題が起こりうるプリンターサーバーの構成は一般的に家庭では用いられておらず、影響は企業や組織に限られるとみられている。
- Windows 11 バージョン 21H2
- Windows 10 バージョン 21H1
- Windows 10 バージョン 20H2
- Windows 10 バージョン 2004
- Windows 10 バージョン 1909
- Windows 10 バージョン 1809
- Windows 10 Enterprise LTSC 2019
- Windows 10 Enterprise LTSC 2016
- Windows 10 バージョン 1607
- Windows 10 Enterprise 2015 LTSB
- Windows 8.1
- Windows 7 SP1
- Windows Server 2022
- Windows Server バージョン 20H2
- Windows Server バージョン 2004
- Windows Server バージョン 1909
- Windows Server バージョン 1809
- Windows Server 2019
- Windows Server 2016
- Windows Server 2012 R2
- Windows Server 2012
- Windows Server 2008 R2 SP1
- Windows Server 2008 SP2
同社は回避策として、プリントクライアントが以下のポート範囲でサーバーとRPC over TCP接続を確立できるよう設定を変更するよう呼び掛けている。
- デフォルトの開始ポート:49152
- デフォルトの終了ポート:65535
- ポートの範囲:16384ポート
なお、サーバーに2021年10月パッチがインストールされている場合は、クライアントに2021年1月以降のパッチがインストールされている必要があるので注意したい。
また、印刷ジョブにクライアントサイドレンダリングを使用するオプションを有効化することも推奨している。
同社は現在、プリントクライアントがRPC over SMBでプリントサーバーにRPCパケットのプライバシー接続を確立できるようにするための解決策を検討中。詳細な情報が得られ次第、公表するとのこと。