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「Firefox」にカラーテーマが期間限定で登場 ~v94.0が正式公開
セキュリティ機能「サイト分離」や、「タブアンロード」の挙動を確認できる画面も追加
2021年11月4日 06:00
Mozillaは11月2日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v94.0を正式公開した。「Firefox 94」では、カラーテーマが期間限定で登場。6つのアクセントカラーと3つの配色を組み合わせることができる。シーズンに合わせて「Firefox」の装いをカスタマイズしてみても楽しいだろう。
新しいカラーテーマは、アップデート直後に現れるポップアップで選べる。もしこれを誤ってスキップしてしまっても、「アドオンマネージャー」(about:addons)のカラーテーマ画面から好みのものをチョイスできる。
機能面では、「Firefox 93」でWindows版に導入されたタブアンロード(Tab Unloading)機能の挙動をチェックできる画面(about:unloads)が新設された。タブアンロードは、システムのメモリ空き領域がすくなったときにアクティブではないタブのリソースを自動的に開放し、メモリ不足によりシステムや「Firefox」が不安定になるのを防止するものだが、その順序は最終アクセス時刻やメモリ使用量などから算出されたスコアがもとになっている。「about:unloads」画面ではこのスコアやタブが解放される順序を確認したり、必要であれば手動でアンロードを実施することが可能だ。
そのほかにも、「Spectre」「Meltdown」といったサイドチャネル攻撃からユーザーを守るセキュリティ機能「サイト分離」(Site Isolation)が導入された。Webブラウザーやウィンドウを閉じるときの警告も廃止されているが、これは必要であれば復活させることもできる。
また、Windows版ではアップデートを求めるプロンプトが表示されなくなった。代わりに「Firefox」が起動していなくても、バックグラウンドアップデートエージェントが自動で「Firefox」を更新する。Windows 11では新しいスナップレイアウトメニューもサポートされた。
macOSでは「YouTube」や「Twitch」などのサイトでフルスクリーンの動画を表示する際に、Appleの低電力モードが使われるようになった。これにより、ラップトップでのバッテリー駆動時間改善が期待できる。LinuxでもWebGLのパフォーマンスが向上し、消費電力が削減された。
なお、本バージョンでは13件の脆弱性修正も行われているので注意。深刻度の内訳はMozillaの基準で上から2番目の「High」が7件、上から3番目の「Moderate」が4件、最低の「Low」が2件。任意コードの実行につながる可能性のある欠陥も含まれており、できるだけ早いアップデートが望ましい。
デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7/8/10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。