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Zoom、広告のテストを開始 ~特定の国の「Zoom Basic」無償ユーザーに対して

反発を警戒して慎重に実施

Zoom、広告のテストを開始

 米Zoom Video Communicationsは11月1日(現地時間)、オンラインビデオ会議ソフト「Zoom」の無償ユーザーに対し、広告配信のテストを開始すると発表した。これに合わせてプライバシーステートメントも更新されている。

 「Zoom」は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を契機に急激な成長を遂げ、ユーザー層は企業から個人へと大きく拡大した。しかし、個人ユーザーの多くは無料プラン「Zoom Basic」のユーザーであり、製品の維持とイノベーションを継続するにはマネタイズの必要がある。

 「Zoom」への広告導入は反発も予想されることから、慎重に進められる。たとえば、初期のパイロットプログラムでは、ユーザーが会議を終えた後に表示されるWebページにだけ広告が掲出されるとのこと。対象となるのも特定の国の「Zoom Basic」のみ。それもホスト(主催者)が「Zoom Basic」ユーザーの場合だけで、有償版ユーザーがホストであれば広告は表示されない。

 また、ユーザーの選択権も尊重していくとのこと。「Zoom」のWebサイトにはCookie管理ツールへのリンクを掲載したバナーが掲出されるほか、収集したデータはマーケティング、プロモーション、第三者の広告目的には利用しないとしている。