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「Zoom」アプリに待望の自動更新機能 ~Windows/Mac版の個人ユーザーでも利用可能に
更新作業の負担を減らし、新機能の普及とセキュリティの強化を図る
2021年11月30日 09:00
米Zoom Video Communicationsは11月29日(現地時間)、オンラインビデオ会議ソリューション「Zoom」のデスクトップ版クライアントアプリに自動更新機能を導入したと発表した。エンタープライズ向けにはすでにあった機能だが、操作性を改善して個人ユーザーにも提供を拡大するという。
「Zoom」クライアントアプリは日々改善されており、頻繁にバージョンアップされているが、忙しさにかまけてついアップデート作業を怠ってしまう人は少なくない。旧バージョンを使い続けていては、せっかく追加された新機能をいつまで経っても活用できず、宝の持ち腐れだ。それだけならまだしも、セキュリティの強化や脆弱性への対処が適用されないのは大きな問題となる。「Zoom」の人気は高く、多くのユーザーを抱えており、悪意のある攻撃者にとっては魅力的な標的だ。今回導入された自動更新機能はユーザーのアップデート作業の負担を減らし、「Zoom」アプリの魅力とセキュリティを高めるのに役立つことだろう。
自動更新を有効化するには、設定画面の[一般]セクションにある[Zoom を自動的に最新状態に保ちます]というチェックボックスをONにする。アップデートの頻度は、安定性重視の「遅い」と、最新の機能をいち早く試したいユーザー向けの「速い」の2つから選択可能。これらは新規インストール時にも設定可能で、既定は有効(頻度は「遅い」)となる。
新しいバージョンが利用可能になると、「Zoom」クライアントに更新を促すメッセージが表示される。これは拒否することもできるが、ダウンロード処理は自動で行われるようで、次回の「Zoom」起動時に強制的にインストールされる。自分でアップデートを管理したい場合は自動更新を切って、従来通りメニューから手動でアップデートをチェックするとよいだろう。
同社によると、「Zoom」クライアントのアップデートは月1回のペースでリリースされるが、必要に応じて不定期でのアップデートも行われる。重要なセキュリティアップデートは、アップデート頻度の設定に関わらず、すべてのユーザーへすみやかに提供される。
ただし、自動更新機能が利用できるのは今のところWindows版とmacOS版のみで、Linux版はサポートされない。モバイル版はそれぞれのアプリストアから自動更新される。