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Windows 11でブルースクリーンが発生 ~「Intel SST」サウンドドライバーの一部に非互換性問題

アップグレード提供は一時的に停止、手動での更新は見合わせるように

同社のドキュメントページ

 米Microsoftは11月15日(現地時間)、「Intel Smart Sound Technology」(Intel SST)ドライバーと間にWindows 11に非互換性問題を発見したことを明らかにした。特定のドライバーバージョンでブルースクリーン(BSoD)エラーが発生する場合があるという。

 同社によると、該当するのはファイル名が「IntcAudioBus.sys」で、ファイルバージョンがv10.29.0.5152以前またはv10.30.0.5152以前となっているもの。「デバイス マネージャー」の[システムデバイス]ツリーに「Intel Smart Sound Technology(Intel SST)Audio Controller」という名前で存在する。

 Microsoftは該当するIntel SSTドライバーを搭載したデバイスに対し、セーフガードを適用中。Windows 11のアップグレード提供は一時的に停止されている。[今すぐ更新]ボタンやメディア作成ツールを使用した手動アップグレードは推奨されないので注意したい。

 問題を回避するには、デバイスメーカー(OEM)へ問い合わせて、更新されたドライバーを適用する必要がある。v10.29.xとv10.30.xは別系統であり、v10.29.xからv10.30.xへ更新してもv10.30.0.5152以前であれば問題の影響を受けてしまうので注意したい。ドライバーをアップデートすればセーフガードは解除され、Windows 11にアップグレードできるようになるが、それが反映されるには最大で48時間程度かかるとのこと。

 「Intel SST」ドライバーに関しては、以前にも「Windows Update」で配信されたバージョンに問題があり、オーディオが再生できなくなる問題があった。