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マウスカーソルを見逃さない! 「Microsoft PowerToys 0.55」に新しいアクセシビリティ機能
「エクスプローラー」のプレビューペインでソースコードを構文色分け表示する機能も
2022年2月1日 09:00
米Microsoftは2月1日(日本時間)、「Microsoft PowerToys」の最新安定版v0.55.0を公開した。今回のアップデートでは、コードベースを「.NET 5」へアップグレード。来月のリリースでは「.NET 6」への移行が予定されており、さらなるパフォーマンスと安定性の向上が見込める。念願であったARM64のネイティブサポートも視野に入ってきた。
機能面では、予告通り「マウス ユーティリティ」(Mouse utilities)に新しいアクセシビリティ機能「マウスポインターの十字線」が導入された。
「マウスポインターの十字線」は同社のアクセシビリティチームと共同で開発された機能で、マウスカーソルの周辺に縦横十字の補助線(ガイドライン)を表示する。マウスカーソルを動かすとガイドラインもそれに応じて動く仕組みになっており、カーソルを見失うことがない。
この機能は初期状態で無効化されており、利用するにはまず「PowerToys」の設定画面でアクティブにする必要がある。アクティブにした後は、[Ctrl]+[Alt]+[P]キーで手軽にON/OFFの切り替えが可能。キーボードショートカットキーやガイドラインの色・太さなどはカスタマイズすることもできる。
そのほかにも、「エクスプローラー」のプレビューペインにファイルの内容を表示できるようにする「File Exolorer add-ons」で、開発者ファイルのプレビューがサポートされた。プレビューエンジンには「Visual Studio Code」でもお馴染みの「Monaco Editor」が利用されており、各種プログラミング言語のソースコードをシンタックスハイライト(構文色分け)付きでプレビューできる。
また、STL形式の3Dモデルファイルをアイコン表示した場合に、その内容をサムネイルプレビューできるようになった。
「PowerToys」は、パワーユーザー向けに提供されているMicrosoft公式のシステムユーティリティ群。Windows 95/XP時代盛んに行われていた取り組みをWindows 10/11で、しかもオープンソースで復活させたものだ。ウィンドウを決まった位置にすばやく配置できる「FancyZone」、ファイル名を一括変更できるシェル拡張「PowerRename」、[Windows]キーの長押しでショートカットのGUIヘルプを参照できる「Shortcut Guide」など、「OSにも標準で備わっていればいいのに」と感じられる便利な機能が多く収録されている。
対応OSは「Windows 10 バージョン 1903」以降で、現在「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロード可能。Windows 10/11であれば「Microsoft Store」からも入手できる。すでに利用中の場合は、アプリ内蔵のアップデーターで更新可能だ。
ソフトウェア情報
- 「PowerToys」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows 10 バージョン 1903以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.55.0(22/02/01)