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「Microsoft PowerToys」にホットキーでウィンドウを最前面に固定する機能

コマンドランチャー「PowerToys Run」にWeb検索を追加したv0.53がリリース

「PowerToys」v0.53.1

 米Microsoftは12月7日(日本時間)、「Microsoft PowerToys」の最新安定版v0.53.1を公開した。今回のアップデートでは、ホットキーでアクティブウィンドウを「常に最前面に表示」(Always On Top)できる機能が新たに搭載された。「Always On Top」なウィンドウは他のウィンドウの裏に隠れてしまうことがないので、リアルタイムで情報を更新するモニターアプリをデスクトップで常にチェックしたい場合に便利。資料や「電卓」での計算結果をメモするときにも役立つ。

ホットキーでアクティブウィンドウを「常に最前面に表示」(Always On Top)

 「Always On Top」機能は初期状態で有効化されており、[Windows]+[Ctrl]+[T]キーでトグル(ON/OFFの切り替え)ができる。「Always On Top」がONになると、そのウィンドウには青い太枠が追加されるので、「常に最前面に表示」状態であることが一目でわかる。

「Always On Top」機能の設定画面

 ちなみに、このキーボードショートカットやウィンドウ枠は自由にカスタマイズできる。そのほかにもゲームモードの場合はONにしない(既定で有効)、ON/OFFの際はサウンドを再生する、特定のアプリではONにしないといった設定も可能だ。

キーボードショートカットやウィンドウ枠は自由にカスタマイズできる

 本バージョンにおける変更は他にも多数あるが、もう一つ注目したいのはコマンドランチャー「PowerToys Run」でWeb検索がサポートされたことだ。[Alt]+[Space]キーでランチャーを起動し、コマンドの冒頭に「??」と入力すると、続けて入力したキーワードを簡単にWebで検索できる。

コマンドランチャー「PowerToys Run」でWeb検索がサポート。既定のWebブラウザーとその検索エンジンが用いられるようだ

 「PowerToys」は、パワーユーザー向けに提供されているMicrosoft公式のシステムユーティリティ群。Windows 95/XP時代盛んに行われていた取り組みをWindows 10で、しかもオープンソースで復活させたものだ。ウィンドウを決まった位置にすばやく配置できる「FancyZone」、ファイル名を一括変更できるシェル拡張「PowerRename」、[Windows]キーの長押しでショートカットのGUIヘルプを参照できる「Shortcut Guide」など、「OSにも標準で備わっていればいいのに」と感じられる便利な機能が多く収録されている。

 対応OSは「Windows 10 バージョン 1903」以降で、現在「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロード可能。Windows 10/11であれば「Microsoft Store」からも入手できる。すでに利用中の場合は、アプリ内蔵のアップデーターで更新可能だ。

ソフトウェア情報

「PowerToys」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.53.1(22/01/07)