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暗号通貨ウォレットの識別子を入れ替える攻撃への防御策を実装した「Opera 84」が公開

クリップボードのデータを入れ替える手口に対抗

「Opera 84」

 ノルウェーのOpera Softwareは2月16日(現地時間)、新しいセキュリティ機能を追加した「Opera 84」正式版を公開した。

 オンライン取引をするときは暗号通貨ウォレットの識別子や銀行口座の番号は長く覚えづらいため、送金・入金時はクリップボードへコピーして使うことが多い。しかしその際、ユーザーの知らない間にクリップボードの内容をすり替えてしまうマルウェアが動作すると、ユーザーは悪意を持った相手のウォレットや口座に送金することになる。

 そこで、「Opera 84」に搭載されたのは、機密データをクリップボードにコピーした際に、それを一定時間監視する機能だ。外部のアプリケーションによってクリップボードのデータが変更されると警告が表示され、ユーザーに注意を促せる。

機密データがコピーされると一定時間監視
外部のアプリケーションによってクリップボードのデータが変更されると警告を表示

 「Opera」はWindows/Mac/Linuxなどに対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリからダウンロードすることもできる。すでにインストール済みの場合は、自動更新機能を利用してアップデートすることも可能。

 また、Windows 10/11環境ならば「ストア」アプリ(Microsoft Store)からインストールすることもできる。