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「FreeDOS 1.3」がリリース ~オープンソースの「MS-DOS」互換OS

2016年末以来、5年以上ぶりのアップデート

The FreeDOS Project、「FreeDOS 1.3」をリリース

 The FreeDOS Projectは2月20日、「FreeDOS 1.3」をリリースした。2016年末以来、5年以上ぶりのアップデートとなる。

 「FreeDOS」は、1994年にMicrosoftが「MS-DOS」の販売を打ち切ったのを機に開発が始められたオープンソースの互換OS(ライセンスは「GPL」など)。「MS-DOS」で動作するほとんどすべてのプログラムが動作するとのことで、クラシックなDOSゲームを楽しみたいユーザーなどにいまだ愛用されている。また、古い組込みシステムやビジネスアプリを保守・運用したいといったニーズにも応えている。

「FreeDOS」に含まれるFPSゲーム「FreeDOOM」

 「FreeDOS 1.3」には中核に「Kernel 2.43」(2043)や「FreeCOM 0.85a」を採用し、若干の機能強化が図られた。カーネルにはIntel 8086向けのFAT32バイナリが追加されている。

 また、多くのパッケージがアップデートされたほか、いくつかのプログラムとゲームが追加。翻訳も更新された(日本語は非対応)。イストールプロセスも改善されており、とくにMBR環境ではCOUNTRY.SYS情報が自動でセットされるようになっているとのこと。

「FreeDOS 1.3」のインストール画面

 「FreeDOS」はインストール不要で動作するライブCDや、USBインストールメディア、フロッピーなどの形式で配布されている。ライブCDに収まらないパッケージを納めたボーナスCDも利用可能だ。プレーンなDOSシステムだけなら20MBで済むが、フルパッケージの場合は約275MB必要となる。