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Microsoft、「Excel」に14の新関数を追加へ ~テキスト・配列操作が簡単に
「Office Insider Program」でテストされたのち、製品版へ展開
2022年3月17日 10:00
米Microsoftは3月16日(現地時間)、「Microsoft Excel」に14の新関数を追加したと発表した。「Office Insider Program」でテストされたのち、製品版にも導入される見込み。
テキスト操作関数
たとえば「姓(空白)名」というデータを「姓」と「名」の2つに分割する場合、従来の「Excel」では区切り位置指定ウィザードを利用したり、FIND関数とLEFT/RIGHT関数を組み合わせるなどしてテキストを操作する必要があった。
今回のアップデートでは、特定の区切り文字でテキストを分割する専門の関数が3種類追加されているので、こうした処理をよりシンプルに実現できる。
- TEXTBEFORE:区切り文字でテキストを分割し、その前を返す
- TEXTAFTER:TEXTBEFOREの逆
- TEXTSPLIT:区切り位置指定ウィザードのように、区切り文字でテキストを分割する。TEXTJOIN関数の逆
配列の操作
2019年に「Excel」で動的配列がリリースされて以来、配列数式の利用頻度は飛躍的に高まっている。そこで、配列の操作処理を強化するために11の新関数が導入された。
配列のサイズ変更
- TAKE:配列から連続する指定行・列を抜き取って新しい配列を得る
- DROP:配列から連続する指定行・列を削除して新しい配列を得る
- CHOOSEROWS:指定された行だけを含む配列を返す
- CHOOSECOLS:指定された列だけを含む配列を返す
- EXPAND:配列を指定された行数・列数だけ拡大する。指定したデータで空セル埋めることも可能
これらの新関数は、ベータチャネルのWindows版「バージョン 2203」(Build 15104.20004)およびそれ以降、またはMac版「バージョン 16.60」(Build 22030400)およびそれ以降で利用できる。