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Web版「Excel」に多くの新機能 ~条件付き書式をサイドペインで管理可能に

関数ライブラリやピボットテーブルのスライサーも追加

 米Microsoftは3月14日(現地時間)、Web版「Excel」(Excel for the Web)の2022年3月の改善を発表した。条件付き書式設定の作成や管理、編集が容易になるほか、関数ライブラリの利用やスライサーの挿入などが可能となる。

新しい条件付き書式の管理機能

 新しい条件付き書式設定では、サイドペイン(デスクトップ版でいう作業ウィンドウ)で書式を管理できる。シート全体の書式を管理するほか、現在選択しているシートのみに適用される条件を設定することも可能。セルの値に基づいた色分けやアイコンセットの設定などをドロップダウンメニューから選択できるため、容易に設定できる。

サイドペインを用いた管理
書式ルールの設定が容易に
【Conditional Formatting v2 HQ】
新しい条件付き書式設定の解説動画

関数ライブラリ

 Web版でもデスクトップ版と同様の関数ライブラリをリボンの[数式]タブから利用できるようになった。ジャンル別のボタンからプルダウンリストを展開して、関数を入力可能だ。

関数ライブラリ

スライサーの挿入

 ピボットテーブルのデータをフィルタリングするスライサーを作成できるようになった。リボンの[ピボットテーブル]タブにある[スライサーの挿入]ボタンから、絞り込み項目をインタラクティブに操作して、情報の視覚化や分析に活用できる。

スライサー

新しいフィルターメニュー

 テーブルのデータのソートや絞り込みを行うフィルターメニューが更新され、デスクトップ版に近いデザインになった。並び順の変更や、絞り込み項目の選択が簡単に行える。

新しいフィルターメニュー

オンライン画像の挿入

 リボンの[挿入]タブにある[画像]ボタンから挿入できる画像に、「Microsoft 365」などでおなじみのMicrosoftによるストック画像やBingで検索した画像が挿入できるようになった。

ストック画像やBingで検索した画像を挿入可能に
ストック画像の選択・検索画面
Bingでの検索画面