ニュース

「秀丸エディタ」がスニペットに対応 ~Windows内蔵エンジンを利用したスペルチェックも可能に

v9.12が正式公開

「秀丸エディタ」v9.12

 (有)サイトー企画は3月17日、定番テキストエディター「秀丸エディタ」の最新版v9.12を正式公開した。本バージョンではスキルチェック機能の改善や、テンプレート機能の導入が行われている。

「秀丸スペルチェックアドイン」v2.00への対応

 「秀丸エディタ」でスペルチェックを利用する場合、従来は「GNU Aspell」という無償の外部ツールとその辞書をセットアップする必要があった。しかし、最新版ではOS標準スペルチェックエンジンも利用可能。OS標準エンジンは管理が容易で、言語パックの更新も適切に行われるという。

OS標準エンジンを利用したスペルチェックに対応

 なお、OS標準のスペルチェックエンジンはWindows 10以降で利用可能。「秀丸スペルチェックアドイン」v2.00そのものは「秀丸エディタ」v8.50β1以降、「秀丸メール」v6.31β6以降でも利用できるが、「秀丸エディタ」の場合はv9.12以降での利用が推奨されている。

テンプレート

 テンプレートはスニペットとも呼ばれる機能で、利用頻度の高い定型文・コードの断片をあらかじめ登録しておき、テキスト入力時に呼び出して自動補完のように利用する。テンプレートには「$0」「$1」のように挿入箇所を複数指定し、[Tab]キーで入力個所を移動することも可能で、これはプログラミング言語のFOR文やSWITCH文を入力するときに便利だ。

 テンプレートの登録は、[その他]-[ファイルタイプ別の設定]ダイアログに新設された[その他]-[テンプレート]セクションから行う。テンプレートの呼び出しには[テンプレート]コマンドを用いるが、初期状態では何もキーが割り当てられていないので、[その他]-[キーの割り当て]ダイアログでカスタマイズして利用することをお勧めする。

[その他]-[ファイルタイプ別の設定]ダイアログに新設された[その他]-[テンプレート]セクション
[その他]-[キーの割り当て]ダイアログで[テンプレート]コマンドにキーを割り当てられる

 そのほかにも、grep出力形式を拡充。整形ラインのON/OFFがファイルタイプ別の設定として保存できるようになった。マクロの効率も改善されているようだ。

 「秀丸エディタ」はWindows XP/Vista/7/8/8.1/10/11に対応する4,400円のシェアウェアで、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows 10/11以降であれば「Microsoft Store」からも購入できる。

ソフトウェア情報

「秀丸エディタ」
【著作権者】
(有)サイトー企画
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8/8.1/10/11
【ソフト種別】
シェアウェア 4,400円
【バージョン】
9.12(22/03/17)