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「Visual Studio」に新しいオールインワン検索機能が導入へ

シンボル検索とVS機能検索を統合、柔軟なカスタム性と高い操作性を実現

「Visual Studio」に新しいオールインワン検索機能が導入へ

 米Microsoftは4月20日(現地時間)、「Visual Studio」に新しい検索機能を追加する計画を明らかにした。「Visual Studio 17.2 Preview 3」で一足先に体験できる。

 現在、「Visual Studio」には2つのグローバル検索機能が備わっている。

  • Visual Studio Search([Ctrl]+[Q]キー):タイトルバーにある検索ボックスでコードと「Visual Studio」の機能の両方を検索する
  • Go To([Ctrl]+[T]キー):エディターにポップアップしてファイルやシンボル(クラス、メソッド、関数、変数など)をキーワード検索する

 しかし、このように似ているが挙動が異なる機能が混在していることはユーザーの混乱と生産性の低下を招く可能性がある。そこで、これらを統合したオールインワン検索機能がテストされることになった。

検索ボックスでコードと「Visual Studio」の機能の両方を検索する「Visual Studio Search」
エディターにポップアップしてコードをキーワード検索する「Go To」

 新しいオールインワン検索機能は「Visual Studio」の前面にポップアップされ、そのサイズや位置、自動で閉じるかどうか(dismissibility)などをユーザー側からカスタマイズできる。また、キーボードフレンドリーな設計となっており、マウス操作が要らないのも特徴。検索結果はコンパクトで、キーワードの入力に従いリアルタイムで更新される。

 シンボル検索と「Visual Studio」機能の検索はタブで切り替える仕組みとなっており、そのショートカットは従来の検索機能と同じキーバインド([Ctrl]+[Q]キー、[Ctrl]+[T]キー)が割り当てられている。既存の検索機能に慣れたユーザーにとっても移行は容易だ。

「Visual Studio Search」検索ボックスはシンボル検索と「Visual Studio」機能の検索を選ぶプルダウンメニューに
「Visual Studio」の前面にポップアップされた新しいオールインワン検索パネル

 なお、本機能は既定で無効。[ツール]-[オプション]ダイアログから[環境]-[プレビュー機能]セクションにアクセスし、[新しい Visual Studio 検索エクスペリエンス]というオプションをONにして「Visual Studio」を再起動すると利用できるようになる。

[ツール]-[オプション]ダイアログから[環境]-[プレビュー機能]セクション