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「GitHub Desktop」が2年ぶりのメジャーバージョンアップ、v3.0に

プルリクエストのチェックや通知を強化、シームレスな作業の切り替えが可能に

「GitHub Desktop」v3.0.0

 米GitHubは4月26日(現地時間)、「GitHub Desktop 3.0」を正式リリースした。Windows/Macに対応しており、現在本ソフトの公式サイトから無償でダウンロード可能。

 「GitHub Desktop」は、ソフトウェア開発プロジェクトのホスティングサービス[「GitHub」が公式に提供しているGUIクライアント。CUIに慣れないユーザーでもリポジトリのクローンやプッシュ、プルリクエストの作成が簡単に行える。

 約2年ぶりのメジャーバージョンアップとなる本バージョンでは、コミットの破棄、並び替え、修正といった「Git」操作のサポートを強化。加えて、「GitHub」とローカル開発のワークフローをより近づける野心的な新機能が追加されている。

プルリクエストのチェック

 「GitHub Desktop 3.0」では、プルリクエスト番号の右側に「GitHub Action」のチェックが完了しているかどうかを示すバッジが追加された。このバッジをクリックすると、チェックやジョブ、ステップの内容を確認することが可能。問題が発生していればそれを修正し、再度チェックを実行できる。

「GitHub Action」のチェックが完了しているかどうかをバッジからチェック可能

ノイズの少ないプルリクエスト通知

 通知を頻繁に送り付けてくるアプリは多いが、その多くは単なるノイズになってしまっている。そこで「GitHub Desktop 3.0」では、貢献しているすべてのリポジトリ、すべてのイベントに対して通知を行うのではなく、代わりに作業しているリポジトリで本当に重要なことが起こったときにだけ通知を送るようになった。

プルリクエストのチェック失敗通知

 「GitHub Desktop 3.0」では、プルリクエストのマージに必要なチェックが失敗した場合に、システム通知が行われるようになった。問題の詳細を知らせるダイアログも表示され、そこから元のブランチに戻って修正作業を行ったり、チェックのやり直しを命じたりすることができる。

 プルリクエストを送って別のブランチに切り替え、新たな作業を始めてからエラーが発生したときに、プルリクエストの修正に戻ったり、そのまま作業を継続したりといった判断が容易になる。

プルリクエストのレビュー通知

 「GitHub Desktop 3.0」ではプルリクエストがレビューされると通知されるようになり、メンバーが修正を要求したのか、プルリクエストを承認したのか、プルリクエストにコメントしただけなのかがすぐにわかるようになった。修正の要求や新たな提案があった場合は、すぐにそのブランチに切り替えて対応することができる。

ソフトウェア情報

「GitHub Desktop」
【著作権者】
GitHub, Inc.
【対応OS】
Windows/Mac
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.0.0(21/04/26)