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Google、Mac/Linuxデスクトップアプリの開発に対応した「Flutter 3」を発表

Apple Silicon、ユニバーサルバイナリにも対応。「Firebase」対応も強化

Google、「Flutter 3」を発表

 米Googleは5月11日(現地時間)、開発者向けイベント「Google I/O」の基調講演で「Flutter 3」を発表した。「「Flutter」は当初、モバイルアプリやWebアプリの開発に焦点を当てていたが、昨年、Windowsデスクトップアプリの開発にも対応。今回のリリースでMac/Linux向けのデスクトップアプリ開発が安定版としてサポートされ、マルチプラットフォームに対応するという目標がついに達成された。

「Flutter 1.0」ベータ版が公開されてから4年の歩み

 macOSでは、IntelとApple Siliconの両方をサポートするユニバーサルバイナリに対応しており、両方のアーキテクチャでネイティブ実行できるバイナリをひとまとめにパッケージ化できる。また、開発面でも「Dart」言語がApple Siliconをネイティブサポート。M1チップ搭載Macデバイスでコンパイル処理の高速化が期待できる。

 Linuxでは、「Ubuntu」の開発元である英Canonicalと協力。高度に統合された開発オプションを提供するとしている。

 そのほかにも「Flutter 3」ではパフォーマンスの向上、デザインシステム「Material Design 3」への対応、生産性の改善、「Firebase」サポートの強化などが行われている。「Flutter」は本格的な3Dアクションゲームなどへの利用には向いていないが、お手軽なゲームへの採用が進んでいることから、「Casual Games Toolkit」の提供でそれを後押しする構えだ。

「Material Design 3」への対応