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「Windows 11」配信範囲の調整は終了、広範な展開への移行がアナウンス

システム要件をクリアしているデバイスなら、どのデバイスもアップグレードが可能

Windows 11のリリースヘルスダッシュボードにおける告知

 米Microsoftは5月17日(現地時間、以下同)、「Windows 11」を「広範な展開」(broad deployment)に指定したと発表した。

 MicrosoftはWindows 11の提供範囲を絞り、最新のAIモデルを活用してトラブル報告をモニタリングしながら、リリース範囲を徐々に拡大させてきた。リリース当初はアップグレードに関わる不具合がいくつか報告されていたが、いずれも更新プログラムで解決されており、初期リリースから半年が経った現在、既知の問題は残されていない。

 そこで、同社はWindows 11の提供範囲の絞り込みを終了することにしたようだ。「PC 正常性チェック」(PC Health Check)ツールでデバイスがWindows 11のシステム要件をクリアしていると認められていれば、どのデバイスでもWindows 11へ移行できる。このツールは「Windows Update」を介して配布されているので、[スタート]画面から探せば見つかるはずだ。

システム要件をクリアしているデバイスならば、「Windows Update」にアップグレードの案内が表示される
システム要件をクリアしているかどうかは、「PC 正常性チェック」ツールで確認できる
「PC 正常性チェック」ツールは「Windows Update」経由でインストールされているはず。[スタート]画面から探すとよい

 なお、Windows 11へアップグレードするにはOSが「Windows 10 バージョン2004」以降になっている必要がある。「設定」画面の[更新とセキュリティ]-[Windows Update]セクションに「Windows 11へのアップグレードの準備ができました」という案内が表示されるはずなので、そこで[ダウンロードしてインストール]ボタンを押せばインストールプロセスが開始される。OSを再起動するタイミングは、ユーザー側で選択できる。Windows 10にとどまりたい場合は、「今は Windows 10 の使用を継続します」というリンクをクリックすればよい。

 また、Windows 11を最大限に活用するため、「Microsoft アカウント」(MSA)の利用が推奨されている。