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年内の日本展開を前に「Windows Subsystem for Android」がAV1コーデックに対応

IPv6/VPN接続も有効化。着実に機能改善

「Windows Subsystem for Android」

 米Microsoftは7月6日(現地時間)、Windows 11向け「Windows Subsystem for Android」の最新版v2205.40000.14.0を「Windows 11 Insider Preview」のDevチャネルで公開した。米国ユーザー向けに順次配信される。

 「Windows Subsystem for Android」は、Windows上でAndroidアプリを実行できるようにするシステム。今のところ米国でしか利用できないが、年内にも日本、フランス、ドイツ、イタリア、イギリスへ導入される予定だ。

 今回の変更点は以下の通り。AV1コーデックへの対応やIPv6/VPN接続の有効化、ネットワーク・省電力機能の強化がトピックとなりそうだ。

  • 高度なネットワーキング(Advanced Networking)を有効に。アプリがローカルネットワークのデバイスへアクセスできる
  • VMのIPアドレスを設定アプリから削除。Advanced Networkingを利用すると、VMのIPアドレスはホストPCのIPと同一になる
  • 最大化またはサイズ変更時に、アプリのコンテンツがリサイズできない問題を修正
  • アプリのマウスやトラックパッドでのスクロールを改善
  • Android OSの5月更新を適用
  • セキュアとマークされたAndroidのウィンドウはスクリーンショットを撮影できないように
  • Webブラウザーの起動を改善
  • デバイス充電中のDoze(長い間使用されていないときにリソース消費を抑える機能)とアプリスタンバイを有効化し、省電力性を向上
  • ADBのデバッグプロンプトをWindowsにリダイレクトし、セキュリティを強化
  • Chromium WebViewをv101にアップデート
  • アプリのちらつきなど、グラフィックに関する不具合を修正
  • ビデオ再生に関する修正
  • AV1コーデックのサポート
  • IPv6およびVPN接続を有効に
  • コンテナ内の仮想Wi-Fiへの接続のパフォーマンスと信頼性を向上
  • 動画再生アプリでWindowsの画面消灯を防止できるように